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サスティナブルで丁寧な暮らしを意識してみて!余ったコーヒーでコーヒー染めしてみない?

サスティナブルで丁寧な暮らしを意識してみて!余ったコーヒーでコーヒー染めしてみない?

最近よく耳にする「サスティナブル」。限りある資源を大切にしながら有効に使ったり、自然環境を守れる取り組みに貢献したり、私達一人一人が暮らしの中で取り組める素敵な活動ですね。

物や時間を大切にしながら丁寧に暮らすことで、今まで見落としがちだった小さな気づきや新しい発見ができることもあり、新鮮な気持ちが得られることも。

人気のスペシャリティコーヒーの中にも、サスティナブルな取り組みが評価された農園も存在するのだそうですよ。

大切に育てられ、多くの人の手によって作られたコーヒー豆。
今回は、そんなコーヒーを使った染め物『コーヒー染め』の方法を紹介します。

古くなってしまったインスタントコーヒーや、コーヒーを入れた後の出し殻を再利用しながら、おしゃれなアイテムを生み出せますので、ぜひチャレンジしてみてください。

コーヒー染めとは

今話題のサスティナブルファッションはもちろんのこと、エスニックファッションやサーフファッションにも草木染めのような自然素材の染料を用いたおしゃれアイテムが豊富にあります。

個性的でありながら力の抜けた感じで軽く着こなせる、着心地が良いものも多いですよね。

コーヒー染めも、そんな自然染料を使った染め物の一種です。

柔らかいニュアンス感のあるブラウンの色合いはナチュラルな雰囲気がおしゃれに見え、しかも毎日飲むコーヒーの出し殻やインスタントコーヒーを使って、自宅で手軽にできるという点も人気を後押ししています。

コーヒー染めに適した素材は、綿・麻・竹・木材などから作られた植物性の素材ですから、レーヨンなども含まれ、意外と多くのアイテムが該当するようですよ。

これまでに、お気に入りのシャツに黄ばみや小さなシミがついてしまって着られなくなり、泣く泣くあきらめた、そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。

もし、まだ手元にあるのならコーヒー染めのナチュラルな色で新しい命を吹き込んであげましょう。

また、少し飽きてしまった服に新しい色を乗せておしゃれに生まれ変わらせることもできますので、コーヒー染めで変化を楽しみながら、手持ちのワードローブを長く大切に着ることができるようになりますよ。

コーヒー染めとは

コーヒー染めのやり方

コーヒー染めは、普段飲んでいるドリップコーヒーの出し殻を利用する方法と、インスタントコーヒーを使う方法があり、ここでは出し殻を再利用するコーヒー染めのやり方を紹介したいと思います。

ドリップコーヒーの出し殻がある程度の量必要になりますが、その都度冷凍庫に入れて凍らせておけば、カビの発生を防ぎながら保管しておけますよ。

【コーヒー粉の出し殻で布を染める方法】
コーヒー染めは、コーヒーの色づきを良くするための下準備→コーヒー染め→しっかり着色させるための色止めの3工程で行います。

用意する物:シャツなど染めたい物,菜箸,ゴム手袋,バケツ,ザル,ザルに合わせた大きさのろ過用布,大きめの鍋,下準備用の水 1L,牛乳(または豆乳) 1L,コーヒーの出し殻 15杯~20杯分,染め用の水 4L,ミョウバン 100g,色止め用の水 2L

《下準備:染めたい物にタンパク質を付着させ、コーヒーの色づきを良くします。》
1.バケツに水1Lと牛乳(または豆乳)1Lを入れよく混ぜ合わせたら、空気を抜きながらシャツを液に浸し、1時間程放置します。ムラなく染まるようにシャツのボタンは開けておきましょう。
2.シャツを取り出して絞ったら、完全に乾くまで陰干しします。

《コーヒー染め:コーヒーの出し殻を煮てコーヒー染液を作り、シャツを染めます。》
1.ステンレスの鍋に水4Lとコーヒーの出し殻15杯を入れ、30分程煮ます。色が薄いと感じたら、出し殻を増やすなどして濃さを調節できますよ。
2.ろ過用の布をセットしたザルをバケツの上に置き、1の液を濾します。
3.空気を抜きながらシャツを入れたら数回かき混ぜ、その後しっかりと液に浸して15分程置きます。

ちなみに、インスタントコーヒーで染める場合は、下準備と色止めの工程は同じ内容ですが、コーヒー染めの工程が異なります。インスタントコーヒーで染める時は、鍋に沸かした2Lのお湯に3杯のインスタントコーヒーを溶かして、シャツを10分程煮込みましょう。

《色止め:色が抜けるのを防ぐため、シャツを色止め液につけます。》
1.バケツに水2Lにミョウバン100gを入れて溶かした色止め液に、コーヒーで染めたシャツを1時間ほど浸します。
2.水ですすいだら風通しの良い場所で乾かして、完成です。

コーヒー染めでおしゃれにリメイク

コーヒー染めができるのは、洋服だけではありません。ハンカチ・ストール。帆布のトートバッグ・靴ひも・キャンバス地のスニーカーなどファッション小物も同様にして染めることができます。

またさらに驚くことに、コーヒーで染められるのは布だけでなく、メモ用紙や便せんなどの紙、木製のボックスや小物など部屋の中にある身の回りの小さなアイテムにまで染めることができるのです。

しかも、これらのアイテムの場合は、コーヒーで布を染める時のような牛乳を使った下準備や染めた後の色止めの工程も必要ないので、さらに手軽に取り組めます。

お部屋で使っている木製のボックスなどの表面に、筆や刷毛でコーヒー染液を塗るだけでアンティークなイメージを加えることができますので、ちょっとした模様替えも味わえるのではないでしょうか。

コーヒー染めのやり方

コーヒーはおいしいだけじゃない!?

ドリップコーヒーの出し殻を再利する方法はいくつか知られており、実際に脱臭剤代わりに利用している人もいるかもしれませんね。

限りある資源を有効に使っていくことは、環境にもお財布にも優しいですし、丁寧な暮らし方は豊かな気持ちにさせてくれるような気がします。

これからは、身の回りのアイテムにちょっとだけ手を加えて新しく生まれ変わらせるコーヒー染めを、サスティナブルな暮らしに加えてみてはいかがでしょうか。