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キャンプでおいしいハンドドリップコーヒーを淹れる!

キャンプでおいしいハンドドリップコーヒーを淹れる!

こんにちは、岩田リョウコです。実はわたし、「キャンプ」と全く縁のない人生を送っていました。子供の時もテントで寝たという経験はなく、大人になっても山でトレイルランをしたり、森のコテージサウナから湖に飛び込むなど自然の中でのアクティビティはよくするのに、なぜかキャンプはしたことがないまま、いい大人になってしまいました。

でも人生とは不思議なもので、「足りてないから経験させてあげよう!」と神様が取り計らってくれたのか、今年の春からSaunaCamp.さんでテントサウナの連載をすることになりました。初めて入るテントがキャンプのためではなく、サウナというイレギュラーなところは、ちょっと神様が間違えたのかなぁ〜という感じですが、やっとキャンプの楽しさがわかってきたところです。

テントサウナではテントを寝床ではなくサウナにします。でもその他の活動は一般的なキャンプと同じです。焚き火をしたり、ごはんを作って食べたりです。ただ真冬でも川に飛び込んだりするので、飛び込んだ後は「熱いコーヒーが飲みたい!」と思うようになりました。でもせっかくならハンドドリップで淹れたおいしいのがいいなぁと思っていたら、なんとまたまた神様がわたしをキャンプに近づけるためのギアを出してきてくれました。ハリオ商事(HARIOグループ)のアウトドアブランド「Zebrang(ゼブラン)」がアウトドア用にV60のドリッパーを作ったと!

Zebrang V60シリーズ

Zebrang V60シリーズ

イラストで紹介しますね。V60のフラットドリッパーと、ペーパーフィルター、そしてケトルの代わりとなり計量カップにもなる計量ドリップポットです。基本の道具はこれで揃いました。まずは革命的なV60フラットドリッパーから。

V60 フラットドリッパー

V60 フラットドリッパー

今、わたしの家にはV60が3台あります。円すい型のプラスチックとガラスですが、重ねることはできないので結構場所を取ります。なのでこれを手にした時、感動しました。どういう仕組みかと言うと……。

V60 フラットドリッパー 組み立て

ペラっとした扇形のシリコンゴムをくるっと巻いて、ボタンを留めたら、円すい型のドリッパーのできあがり。この手があったか!と。プラスチックやガラスのV60をキャンプに持っていくと場所を取るし、割れるかもしれない。でもゴムで折りたためるならどちらも解決できちゃいます。

V60 フラットドリッパー 入れる

ゴムで作った円すいを最後はホルダーに差し込んで、キュッと回すとロックされます。これで組み立て完了です。家で使うV60は取手がありますが、これは差し込んだホルダーの端を持って持ち上げる仕組みですね。

ペーパーフィルター

ペーパーフィルター

次は地味だけど、なくてはならないペーパーフィルターです。V60用のペーパーフィルターが家にあればそれでもいいですし、今回このシリーズで出たのが環境に優しいFSC®(Forest Stewardship Counci)の認証を得たもの。FSC®は責任ある森林管理から生産される材木を消費者に届けることで、消費者が森林管理を支える仕組みです。

せっかく自然の中で使うものなので、自然に優しい持続可能なものがいいですよね。そしてキャンプなのでできるだけ使うものは少なく効率的にコーヒーを作りたいので、一回のドリップで2〜3杯くらい作れる02サイズはありがたいです。

計量ドリップポット

計量ドリップポット

最後は計量ドリップポット。これはいつも言うことなんですが、おいしいコーヒーの秘訣は「計量」。ちゃんと計量することでグンとおいしさが変わります。でもキャンプで計量するの面倒くさくない?って思っちゃいますよね。これはおいしいコーヒーを淹れる重要な役割をふたつもこなしてくれます。計量もできるし、ケトルの役割もしてくれる。

まずお湯が沸いたらキャンプ用のやかんから、この計量ドリップポットに移し替えてお湯の量を計ります。なんと移し替えている間に自然とドリップに最適な93度くらいまでお湯の温度が下がってくれるという!さらにやかんは口が大きくてドリップしにくいですが、これを使えば細くドリップできるという、これもまた革命ですよ。書いているだけで興奮して息が上がりました。

計量ドリップポット 入れる

最後は用意したコーヒー粉を入れて、いつもやっているようにゆっくり細く円をかきながらお湯を注ぐだけ。注ぎ口がペリカンの口みたいに長いおかげで、大雑把なわたしでも丁寧に細く注げました!

このハンドドリップギアがあれば、キャンプでもしっかり計量したドリップコーヒーが淹れられます。自然の中で飲み食いするのって、どんなものでもおいしさ2倍増しだなっていつも思うんですが、正直これは10倍くらい行く気がしています。豆だってこだわれるし……。これからはテントサウナで、冷たい川から上がって極上のコーヒーが作れる〜!

【岩田リョウコ氏プロフィール】

シアトル在住中の2012年にコーヒーの基本、トリビアなどをわかりやすくイラストで説明するコーヒーサイト「I Love Coffee」を立ち上げる。月間ページビュー150万のサイトに成長。2015年にはサイトが書籍化され、Amazonランキング全米1位のベストセラーに。世界5ヵ国で翻訳出版されている。著書に『週末フィンランド ちょっと疲れたら一番近いヨーロッパへ』(大和書房)、『エンジョイ!クラフトビール 人生最高の一杯を求めて』(KADOKAWA)、『コーヒーがないと生きていけない! 毎日がちょっとだけ変わる楽しみ方』(大和書房)、『HAVE A GOOD SAUNA! 休日ふらりとサウナ旅』(いろは出版)がある。

岩田リョウコ氏プロフィール

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