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肌からのカフェイン吸収で美肌と小顔に⁉コーヒーコスメの効果とは

コーヒーは世界中で愛され、消費されている飲料のひとつです。一方、収穫されるコーヒー豆のうち未熟豆や割れ豆が大量に廃棄され、カスカラ(果皮や果肉)の処分なども問題となっています。


環境問題への取り組みが広まる近年では、廃棄豆や副産物に価値を見出す企業も増えてきました。廃棄豆由来のカフェインを配合した化粧品なども数多く開発され、美肌や小顔効果があると注目されています。本記事ではカフェインのもたらす美容効果と、注意点について解説します。

飲むだけじゃない!コーヒーに含まれる美肌成分

コーヒーにはクロロゲン酸やニコチン酸(ビタミンB3)などが含まれます。毎日適量を摂取することで、肝臓がんや子宮体がんの発生リスクを抑えるとの研究報告もあり、とても身近な健康飲料といえるでしょう。


ポリフェノールのひとつであるクロロゲン酸は、肌の水分量を向上させることが解明され、インナーケア製品(機能性表示食品)として発売されています。一方、美肌効果をもたらすカフェインは、スキンケア・ボディケア化粧品として注目度の高い成分です。


カフェイン剤を使用した施術をおこなう美容クリニックも多く、ニキビ・毛穴の開き・小顔治療など、有効性の高い美容効果をもたらすといわれています。

●クロロゲン酸について詳しくはこちら

カフェインとは?効果とデメリット

カフェインとは、コーヒー豆や茶葉に含まれるアルカロイドのひとつです。苦みがあり、コーヒーや緑茶などの嗜好飲料類や食品の風味づけとして用いられます。


カフェインには中枢神経刺激作用があり、解熱・鎮痛・利尿作用・眠気防止など医薬品としても使用される成分です。過剰に摂取することで不眠や心拍数の増加、胃酸過多による胃痛などを引き起こすため注意しましょう。


”コーヒーは肌荒れやニキビの原因”といわれる理由は、カフェインの過剰摂取による胃酸過多や利尿作用が挙げられます。一方、健康な成人であれば1日400mg程度のカフェイン摂取は体への悪影響は少なく、活力やエイジングケア効果をもたらすといわれています。


カフェインレスコーヒーであれば肌や健康へ影響を与えず、健康飲料のひとつとして取り入れることも可能です。また、化粧品など肌からのカフェイン吸収の場合、内臓機能への影響はありません。

化粧品にカフェインを配合する目的と効果

スキンケア製品としてカフェインを配合するおもな目的と効果は「角質層水分増加による保湿作用」「皮脂分泌抑制作用」「脂肪分解促進作用」が挙げられます。


医薬成分であるカフェインは、化粧品としての配合量上限が100g中2gまでに定められています。そのため皮膚刺激性はほとんどなく、とても穏やかな作用です。


より効果の高い美肌や痩身効果のためには、美容クリニックでのカフェイン剤イオン導入や、カフェイン含有の脂肪溶解注射などを検討してみましょう。


カフェインによる保湿作用

私たちの肌表面には角質層と呼ばれるバリア機能があります。角質と角質の隙間には天然保湿因子やセラミド(細胞間脂質)で満たされ、紫外線などの外的刺激や体内の水分蒸散を防いでいます。


vヒト皮膚による試験結果によると、カフェイン水溶液は保湿成分として知られるグリセリンやPCA-Na(アミノ酸系保湿剤)と同レベル以上の角質層水分量の増加が示されました。乾燥や小ジワに悩む方は、カフェイン配合の化粧品を試してみてはいかがでしょうか。


カフェインによる皮脂抑制作用

皮脂とは皮脂腺から分泌される脂質混合物です。皮脂が不足すると肌の乾燥を引き起こす一方、皮脂の過剰分泌はオイリー肌やニキビの原因となります。健康な肌を保つためには、皮脂分泌の適切なコントロールが大切といえるでしょう。


カフェインはニキビや肌荒れの原因となる過剰な活性酸素や、炎症誘発性サイトカイン※の産生を抑制する働きをもちます。カフェイン配合の化粧品は皮膚の水分と皮脂バランスにアプローチすることで、ベタつきを抑え、毛穴の目立たない肌へ導くとされています。


※炎症誘発性サイトカイン:細胞から分泌され炎症反応を促進させるタンパク質


カフェインによる脂肪代謝作用

カフェイン配合の化粧品やボディケア製品には、血行促進作用や脂肪代謝作用があるとされ、セルライト除去をうたう製品も数

多く販売されています。しかし化粧品として定められたカフェイン配合量では、脂肪代謝作用を発揮することはむずかしいといえます。


一方、他の有効成分との相乗効果や、カフェイン浸透促進技術を用いたタイトニング美容液やスリミング剤も少なくありません。適切な使用法により、ハリを失った顔や体を引き締め、理想のフェイスラインとボディラインを目指すことができるでしょう。

手作りコーヒー化粧品の注意点

美容情報サイトなどでは、ドリップ後のコーヒーかすをスクラブとして再利用するレシピが数多く紹介されています。防腐剤が含まれない手作りコーヒー化粧品は、雑菌繁殖のおそれがあるため注意が必要です。


コーヒーかすにハチミツやヨーグルトなどを混合するコスメレシピも少なくありません。肌へ食べ物を塗る行為は、アレルギーや肌トラブルの原因となります。コーヒーの有効性を肌へ求める場合は「カフェイン配合」や「コーヒーエキス配合」の市販化粧品を使用しましょう。


コーヒーによるインナーケアとスキンケアで美肌をキープ

コーヒーは適度な摂取により、優れたエイジングケア効果をもたらす健康飲料です。またカフェインをスキンケアとして取り入れることで、美肌と引き締まったフェイス・ボディラインを目指すことができます。


毎日のコーヒーは、私たちの健康と美容を支えてくれるパートナーです。コーヒーによるインナーケア・スキンケアで、若々しさとキレイを保ちましょう。


株式会社MEDITOWA 美容医療ライター 城戸香


■引用

  • 国立研究開発法人 国立がん研究センター「コーヒー摂取と肝がん発生率との関係について」

https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/274.html

  • 青山ヒフ科クリニック

「カフェインの代謝促進、皮脂分泌抑制、脂肪細胞燃焼などのメカニズムとその臨床効果について」

https://www.aoyamahihuka.com/beautycolumn/?id=1640336414-407943

  • 赤坂ビューティークリニック「カフェイン注射(脂肪溶解)」

https://www.akasaka-bc.jp/caffein

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