美味しいコーヒーを淹れるには、高価で特別な道具が必要だと思っていませんか?たしかに、ある程度の値段がする抽出器具を見ると使いやすかったり、機能的に優れているものが多いですね。ですが、全体的に抽出器具のクオリティが高くなっているので、どの抽出器具を使ったとしてもコーヒーの味が激変することはないでしょう。
つまり、淹れる人の技量でコーヒーの味が大きく変わってきます。さらに言うと技量さえあれば「今あるもの」だけで、ベストな抽出をすることができます。お店でバリスタが使っているようなスケールや温度計がなくても、美味しいコーヒーを簡単に淹れることができるのです。
「私にはそんなに技量はない…」なんて思った人にこそ、オススメしたい、スケールや温度計がなくても美味しいコーヒーが簡単に淹れられる、とっておきの方法をお教えします。ほんの少しの工夫で簡単にできるので、是非今日から試してみてくださいね。
❶湯量を測ってドリップする
スケールがない場合は、ケトルに淹れる湯量だけでも必ず測るようにしましょう。美味しいコーヒーを淹れるためには、ベストな湯量で淹れなければ過抽出や未抽出になってしまう可能性があるので十分注意が必要です。
湯量ですが、まずは基準としてコーヒーの粉1gに対してお湯15gを参考にしてみてください。浅煎りや深煎りの豆、また好みによってレシピは変えるのがベストです。自分好みのレシピを探すのも楽しみの一つなので、何度もお家で試してみてくださいね。
❷コーヒー豆は軽量スプーンで計る
コーヒー豆を正確に計って淹れるのがベストですが、せめて軽量スプーンを使って計るのはマストです。ざっくりと計ってコーヒーを淹れる人も多いですが、この作業を丁寧に行うことで、味は激変します。しっかりと計量することで美味しいコーヒーを味わえるだけでなく、コーヒー豆を無駄なく使えることにも繋がるので、今日から試してみてくださいね。
❸お湯は沸騰してから少しおく
まさか、沸騰したてのお湯を使ってコーヒーを淹れたりしていませんよね?湯温が高すぎるとコーヒーの味がブレてしまう原因になります。湯量や粉量がベストでも、湯温が高すぎるだけで全てが台無しになってしまうので注意です。沸騰してから少しおいて、大体90〜95℃になるまで待つようにしてください。時間で言うと、1分半〜2分ほどになります。コーヒーをすぐに淹れたくなる気持ちをグッと抑えて、ベストな湯温になるまで待つようにしましょう。
❹タイマーはスマホを使う
コーヒースケールの機能には計量機能だけではなく、タイマー機能が備わっています。タイマーがなければ味の再現性がなくなり、美味しいコーヒーを安定して楽しむことができなくなります。どんなに技量がある人でも感覚だけで、美味しいコーヒーを淹れ続けるのは不可能なのです。
手元にスマホを用意して、時間を気にしながらコーヒーを淹れてみてください。はじめは難しいかもしれませんが、淹れているうちに慣れてきてだんだんと楽しくなってくるはずなので、何度もトライしてみてくださいね。❺蒸らし時間に全集中
ハンドドリップでコーヒーを淹れる時「蒸らし」の工程を疎かにしていませんか?ハンドドリップでの抽出において、蒸らしの時間は、コーヒーの味を決める最も重要な工程と言えます。言い換えると、美味しいコーヒーを入れるための準備体操の時間です。
全体的にコーヒーの粉にお湯をかけ、30秒ほど蒸らしてみてください。プクプクとコーヒーの粉から余計な二酸化炭素が抜けていくのが理想ですが、グラインダーの性能や豆の鮮度によって左右されてくるので、そこまで気にする必要はありません。もっともっと美味しいコーヒーを淹れたい方はグラインダーや豆の鮮度にこだわってみることをオススメします。
最後に
いかがだったでしょうか。美味しいコーヒーを淹れるポイントは、淹れる人が重要です。淹れる技量も大切ですが、何より楽しみながら淹れることが美味しいコーヒーを淹れる秘訣になります。極力、味のブレを無くしてベストな抽出をするためにも湯量や粉を測り「今あるもの」だけでベストな抽出をするように心がけてみてください。是非今日のコーヒーブレイクから試して、お家でも美味しいコーヒーを楽しんでくださいね。
【夏目誠也氏 記事一覧】
■真のアイスコーヒー好きは氷までこだわる
■梅雨をコーヒーと一緒に楽しむ方法
■まるで理科の実験みたい!意外と知らない、サイフォン式コーヒーの仕組み
■健康診断前にコーヒー飲むのはダメ?飲んでしまった時の対処法について
■これで夜もコーヒーが楽しめる!翌日に影響が出ない「3つ」の飲み方
■新社会人「メンタルは大丈夫?」病んだらコーヒーを飲もう!
■アイスコーヒー用の豆って、ホットでも飲めるの?
■コーヒーで集中力を高める「5つの飲み方」
■冬でも美味しく飲む!アイスコーヒーのススメ
■コーヒーと痛み止めって、本当に大丈夫?