公正公平な貿易取引されるフェアトレードコーヒーの特徴は?

公正公平な貿易取引されるフェアトレードコーヒーの特徴は?

コーヒー豆の原産国の多くは発展途上国です。生産者は厳しい労働環境の中でコーヒー豆を栽培しているケースも珍しくなく、貧困問題が注目されています。

その中で生産者の生活を守るために取り組まれているのが、フェアトレードです。フェアトレードを通じて、生産者の生活水準や地位を向上させようとする活動が世界中で見受けられます。

この記事では、フェアトレードコーヒーの概念や認証基準などを紹介します。フェアトレードの仕組みを理解して、フェアトレードコーヒーを飲んでみましょう。

フェアトレードとは

フェアトレードとは、公正公平な貿易取引を行うことです。発展途上国で生産や製造された商品を適切な価格で取引を行う仕組みのことで、生産者の生活水準や地位を向上させるという目的があります。

例えばコーヒーの場合、コーヒー豆を1kg生産しても40円で取引しようとする悪質なケースもあるのです。このような不正な取引を廃止し、生産者を守ろうとする取り組みがフェアトレードとなります。

◆フェアトレードの始まり
第二次世界大戦後、アメリカの宗教団体やイギリスのNGOが行った支援活動がフェアトレードの元になっていると考えられています。その後1960年代には、ヨーロッパや世界へと広まりました。

1997年に国際フェアトレードラベル機構が誕生したことをきっかけに、欧米諸国を中心としてフェアトレードの運動が拡大します。

そして2006年に「おいしいコーヒーの真実」というドキュメンタリー映画が公開されたことで、消費者の意識変革に影響を与えたのです。

◆フェアトレード認証は複数ある
現在フェアトレード認証の中心となっているのが、国際フェアトレードラベル機構です。ドイツに本部があり、各国に存在したフェアトレードの推奨団体を統合しました。

しかし国際フェアトレードラベル機構以外にも、20ヵ国以上の地域に認証団体や生産者団体が存在しています。またフェアトレード認証の監査やモニタリングを行う機関もあります。

対象となるもの

フェアトレードの対象となるのは、コーヒーだけではありません。フェアトレード認証の一例を紹介します。

・バナナ
・カカオ
・紅茶
・緑茶
・米
・コットン
・化粧品
・サッカーボール
・切り花

上記のようにジャンルを問わず、幅広いものがフェアトレードの対象となっているのです。いずれも過酷な環境の下で生産・製造されており、生産者の生活を守らなくてはいけません。

フェアトレードとは

フェアトレードの認証

フェアトレードコーヒーは対象地域で生産されていれば、認証を受けられるというわけではありません。認証を受けるためには、生産者やトレーダーなどの販売に関わるものが、国際フェアトレード認証を受けている必要があるのです。

また使用する原料も、認証を受けた原料を使用しなければいけません。例えばコーヒー豆の場合、100%認証原材料を使用することでフェアトレードの認証を受けられます。認証を受けていない原材料をブレンドすると、認証は受けられない仕組みなのです。

以下は、フェアトレード認証を受けるための3つの基準です。

〇経済的基準
・最低価格の保証
・長期的な取引の継続
・必要に応じて行う前払い制度

〇社会的基準
・安全な労働環境
・強制労働や児童労働の禁止
・差別の禁止
・公平な運営

〇環境的基準
・農薬や薬品の使用制限
・土壌や水源の保護
・廃棄物の管理
・遺伝子組み換え品の使用禁止

フェアトレード基準の特徴は「フェアトレードの最低価格」と「フェアトレード・プレミアム」の2つです。最低価格は1ポンドあたり140セントで、有機認証コーヒーの場合は30セント上乗せになります。

この最低価格はコーヒーの市場価値に左右されないため、どんなに下落しようと最低価格は保証される仕組みです。またフェアトレード・プレミアムとは生産地域の発展のために、輸入業者が生産者組合に支払われる奨励金のことです。

◆フェアトレードコーヒーに与えられる認証マーク
フェアトレード認証の基準を満たしたコーヒーには、「FAIRTRADE」という認証マークが付けられます。認証マークが付いていることで、消費者もフェアトレードであることを判断しやすくなります。

また認証団体はほかにもあるため、認証マークにも種類があります。ただし推奨団体が統合して国際フェアトレードラベル機構が誕生した際に、ほとんどの認証マークが「FAIRTRADE」に統一されています。

フェアトレードの認証

フェアトレードコーヒーを購入してみよう

フェアトレードコーヒーを購入することは、生産者の労働環境改善に役立ちます。生産者は最低価格が保証されているため、賃金を確保できるだけではなく、設備や地域への投資に回すことができるのです。

またフェアトレードが広がると生産者組合が設立されたり、コーヒー豆の研究を行ったりとよりおいしいコーヒーが作れるようになるでしょう。

つまりフェアトレードコーヒーを購入すればするほど、私たち消費者の元に届くコーヒーがよりおいしくなる可能性が高まるのです。生産者の生活環境や労働環境の改善のためだけではなく、私たちがより良いコーヒーを飲むためにも、ぜひフェアトレードコーヒーを飲んでみてください。

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コーヒーステーション編集者
自分ではなかなか難しいコーヒー選びをサポートすること。コーヒー器具の開発、販売を手がける株式会社ハリオ商事自ら、コーヒーの淹れ方やコーヒー豆の選び方などを発信しています。

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