「コーヒーは好きだけど、ブラックは飲めない」という人は珍しくありません。
コーヒーに加える砂糖は脇役に感じる人もいますが、砂糖を入れることで風味の変化を感じたり、砂糖の種類で味わいが変わったりと、コーヒーを楽しむ際に重要な役割を果たしています。
今回はコーヒーによく使われる砂糖について、詳しく紹介します。砂糖にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴を理解することで、よりコーヒーを楽しめるのです。
ぜひ自分のお気に入りの砂糖を見つけ、心和らぐコーヒータイムを堪能してくださいね。
砂糖による効果
砂糖はコーヒーを甘くするだけの存在だと思っている人は、多いのではないでしょうか。実は砂糖を加えることで、リラックス効果が生まれたり、風味の変化を感じながらコーヒーを楽しめたりと、さまざまな効果が得られるのです。
まずはコーヒーに砂糖を加えると、どのような効果が得られるのか確認しましょう。
・苦みが少なくなる
コーヒーに砂糖を加えると抑制効果(一方または両方の味が弱まる効果のこと)が働き、コーヒーの苦みが減少します。
ブラックのままだと苦くて飲めない人も、砂糖を加えることで飲めるようになるのは抑制効果のおかげなのです。また砂糖には疲労回復効果も期待でき、甘みを感じながらほっと一息つくのもよいでしょう。
・風味の変化を楽しむ
砂糖は時間をかけながら溶けていくものと、コーヒーに入れるとすぐに溶けてしまうものの2種類があります。
時間をかけながら溶ける砂糖を入れると、飲んでいる間に少しずつ溶けるため風味が変化します。コーヒーの香りを味わいながら、じっくりコーヒーを堪能したい人は、ゆっくり溶ける砂糖がおすすめです。
すぐに溶けてしまうタイプの砂糖を選ぶ際は、砂糖を入れる前にコーヒーの香りを楽しむのはいかがでしょうか。コーヒー本来の香りを存分に楽しんだ後に砂糖を入れることで、風味の変化を感じながらコーヒーを味わえます。
選んだ砂糖に合わせて、コーヒーを楽しむのがおすすめです。
・普段飲んでいる缶コーヒーなどの砂糖量
缶コーヒーに入っている砂糖の量は、製品によってさまざまで、目安として微糖で3~5g、カフェオレなどの甘みが強いコーヒーだと12~14gもの糖質が含まれています。
カフェオレタイプだとコーヒーカップ1杯に角砂糖を4~5個入れてるのと同じ砂糖が含まれている計算なのです。
自分でコーヒーを淹れるほうが糖質を抑えながら、コーヒーの風味や味わいを心ゆくまで堪能できるでしょう。
コーヒーによく使われる砂糖の種類
コーヒーに使われる砂糖はさまざまな種類があります。どの砂糖を入れるかによって、コーヒーの味わいが変化するので、気分に合わせて砂糖を選んでみるのもおすすめです。
それぞれの特徴を参考にしながら、おいしいコーヒーを飲んでみましょう。
・グラニュー糖
グラニュー糖は細かい粒状に結晶させた精製糖で、コーヒーによく使用されます。さらさらとしていて溶けやすく、クセのない甘みが特徴です。
コーヒーの風味を損なわないので、使用している人も多いでしょう。しかし糖類が砂糖の中で1番高いので、入れすぎには注意が必要です。
・角砂糖
グラニュー糖を立方体や長方形などに成型したもので、1個あたり3~4gと使いやすい砂糖です。中には可愛い形をした角砂糖も販売されており、来客があった際に喜ばれるなど、見た目も楽しめます。
角砂糖は固まっているためすぐに溶けきらず、風味の変化を楽しみたい人におすすめです。ただ甘さの微調整はしにくいので、注意しましょう。
・上白糖
上白糖は料理に使用することも多く、そのまま食べると甘ったるく感じる人もいますが、コーヒーに入れる場合は気にならない程度の甘さです。
粒子が細かく水分量が多いので、固まりやすく量が調整しづらいこともあります。しかしグラニュー糖と同様にコーヒーの味わいを損ないにくいので、愛用する人が多い砂糖です。
・コーヒーシュガー
グラニュー糖と味がよく似ているコーヒーシュガーは、氷砂糖にカラメル溶液を加えて作られています。カラメル溶液がコーヒーの香りと混ざると一層香ばしくなるため、コーヒー専用の砂糖として販売されていて人気のある砂糖です。
小粒大に結晶化されていて溶けにくく、味の変化を楽しみやすいため、コーヒー本来の味や香りを楽しみたい人にはおすすめです。
コーヒーと砂糖の相性を比べてみよう
コーヒーに加える砂糖は苦みを抑えるだけではなく、風味の変化を楽しめたり、砂糖の種類によって味わいを変化させたりと、コーヒーのおいしさをアップさせてくれます。
特に溶けるまで時間のかかる砂糖を使用した場合は、飲み終わりまで変化を感じながらコーヒーを飲めるのです。コーヒーの銘柄やブレンドだけではなく砂糖にもこだわることで、より一層至福の時間を過ごせるでしょう。
自分のお気に入りのコーヒーに合う砂糖を探して、素敵なコーヒータイムを作ってみてはいかがでしょうか。