話題になったこともあるパナマコーヒー。注目されている理由は?

話題になったこともあるパナマコーヒー。注目されている理由は?

日本人にはあまり馴染みのないパナマですが、世界最高峰のコーヒー栽培をしている国としてコーヒー好きには広く知られている国です。

日本のスターバックスコーヒーでも1杯2,000円の価格で提供したほどのパナマコーヒーは、どのようなコーヒーなのでしょうか。今回のコラムでは、数々の賞を受けたゲイシャを始めパナマコーヒーについて解説します。

パナマってどんな国?

パナマ共和国は、日本の北海道ほどの大きさでコスタリカとコロンビアに隣接している中米最南端の国です。

アメリカとヨーロッパを繋ぐパナマ運河が有名で、ここを通るためにはパナマに通行料を支払う必要があります。この通行料がパナマの大きな収入源となっており、隣のコスタリカと同様に中米の中では裕福な国として知られています。

また、国土の約78%が山地や丘陵地の山脈となり、低地にはユネスコ世界遺産にも登録されている熱帯雨林と湿地が多くあるため、自然環境を守る取り組みも行っている国です。

コーヒー栽培に適しているパナマですが、実際に栽培を始めたのは中央アメリカの中で最も遅く1870年以降からだと言われています。しかし、スペシャリティコーヒーの需要が多くなった現代では、農産物の中でコーヒーが輸出品の大きな位置を占めています。

パナマコーヒーは、生産量が少なく希少性が高いため、世界的にも多くの人が求めているコーヒーとなっています。

パナマコーヒーの特徴は?

パナマは、コーヒー栽培にとって必要な気温差がある山脈や火山によってミネラルを豊富に含んだ豊かな土壌、熱帯雨林が生み出す霧などに恵まれているため、質の高いコーヒーを作り出せています。

そんなパナマコーヒーのグレードは、栽培地の標高によって定められており、標高1,350m以上がSHB、標高1,050m~1,350mがHB、標高900m~1,050mがEPWで標高が高いほど良いとされています。

また、パナマコーヒーの生産地として知られているのは、コーヒー栽培に適しているボケテ地区やボルカン・カンデラ地区で標高が高く気温差が大きいエリアです。

このように、最適な土地で作られたコーヒーの中でも国際品評会で当時の落札最高額を更新した「ゲイシャ」で知られているエスメラルダ農園は、柑橘系の爽やかな酸味とフローラルのような華やかで複雑な風味がコーヒーファンを感動させるほどの圧倒的な美味しさを生み出しています。

他にも、至宝と呼ばれるカルメン農園など、数多くの有名な農園でコーヒーは栽培されています。

パナマコーヒーの特徴は?

パナマコーヒーの種類

パナマコーヒーは、コーヒー農園がそれぞれ工夫して個性的な味わいを作り出していますが、生産量の少なさから購入することは難しいと言われています。

例えば、中央アメリカに生息する金属のような光沢を持つコガネムシの名前から付いたゴールデンビートルがあります。このコーヒーは、カシューナッツのような香りとスッキリとした酸味を楽しめますが、煎り方によって風味が変わります。

浅煎りすると、とても甘いフレーバーを感じ、深煎りにすると深い旨味とコクを感じられます。

また、「王の道」という意味を持つカミーノレアルは、苦みや酸味が少なくさっぱりとした味わいですが、しっかりとしたコクを感じられ、バニラのような甘さが特徴的です。

ゴールデンビートル、カミーノレアルのどちらも希少価値の高いコーヒー豆として知られています。

パナマコーヒーのイチオシは「ゲイシャ」

パナマコーヒーを語るうえで忘れてはならないのが「ゲイシャ」です。

このコーヒーは、さび病に強い木としてエチオピアのゲシャ村から移植して栽培が始まったためゲイシャと名付けられました。

しかし、手間がかかるうえに生産量が少なく、栽培農園が減る中で、エスメラルダ農園だけが根気よく栽培を続け、パナマスペシャリティコーヒー協会主催の品評会ベストオブパナマで見事1位に輝きました。

その結果、パナマコーヒーは、世界中のコーヒーファンから注目され現在に至っています。

その後も2004年から2007年まで優勝を勝ち取ったことから他のコーヒー農園から苦情が来て、その後の大会に出られなくなるほどの圧倒的な人気を誇っているゲイシャの味は、とにかくフルーティーの一言に尽きます。

バラのような華やかな風味とあっさりとした酸味でコクも控えめなゲイシャを「ゲイシャはコーヒーよりも紅茶のような味わいだ」と評した専門家がいるくらいで、従来のコーヒーが持つ表現方法では表せず、新たに「ゲイシャフレーバー」という単語が生まれたほどです。

パナマコーヒーの種類

ゲイシャの美味しい入れ方

一度飲むと忘れられないと言われているゲイシャの美味しい入れ方は、そのフルーティーな香りを楽しむために深煎りした豆を75度~85度の低めのお湯を使用して抽出するフレンチプレスです。フレンチプレスで入れると、コーヒーの油分までしっかり抽出され、豆本来の味を楽しめます。

また、おすすめの飲み方はミルクや砂糖を入れないブラックです。ブラックにすることでゲイシャ本来の味と余韻を楽しめるでしょう。

一度は飲んでみたいパナマコーヒー

世界レベルで実力が認められているパナマコーヒー。しかし、多くの賞を受賞している「ゲイシャ」を始め、日本では飲む機会が少ないのが現状です。

もし、飲む機会があり、味わえたなら、コーヒーファンとして一種のステータスを感じさせられるほどの深い味わいと体験ができるかもしれませんね。

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コーヒーステーション編集者
自分ではなかなか難しいコーヒー選びをサポートすること。コーヒー器具の開発、販売を手がける株式会社ハリオ商事自ら、コーヒーの淹れ方やコーヒー豆の選び方などを発信しています。

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