注目を集めているコーヒーの産地「ルワンダコーヒー」とは?

注目を集めているコーヒーの産地「ルワンダコーヒー」とは?

コーヒーの生産地と言えば「ブラジル」や「コロンビア」が有名ですよね。しかし、今コーヒー豆の生産でじわじわと注目を集めている「ルワンダ」という国をご存知でしょうか?

「聞いたことあるけれどよく知らない」「なんだか暑い国ってイメージ…」と、いろいろな印象を持たれているのでは?

今回は、そんな「ルワンダ」がどんな国なのか、コーヒーの栽培のきっかけや、ルワンダ産コーヒー豆の特徴などをわかりやすくご紹介します!

これを読めば今までなんとなくコーヒーを飲んでいた方も、これからは飲んでいるコーヒーがどこから来た豆なのか思いを馳せながらのコーヒータイムになりますよ。

ルワンダってどんな国?

「ルワンダ共和国」はアフリカ大陸の東に位置する小さな国

ルワンダは東アフリカの内陸国で、キリマンジャロで有名な「タンザニア」をはじめ、「コンゴ、ウガンダ、ブルンジ」などの国々と隣接しています。

日本にある四国の1.5倍ほどの面積で、首都はキガリ、人口は約1230万人で、アフリカで最も人口密度の高い国と言われています。ルワンダの特徴は、「千の丘の国」と呼ばれるほど、標高の高い山に囲まれており、川や湖などの美しい自然に恵まれていること。

この恵まれた自然環境が、コーヒー栽培に適しているのです。

1994年の大虐殺を乗り越えコーヒーの生産地へと急成長
ルワンダの歴史で有名なのが1994年に民族紛争により起こったジェノサイド(大虐殺)ではないでしょうか?

この内戦により、わずか100日の間に100万人もの犠牲者が出ました。人口の約10%が虐殺され、多くの成人男性が兵士として借りだされた影響も受け、内戦後の人口の約8割が女性でした。

そんな困難な状況を乗り越えようと、その後ルワンダでは復興運動が起こります。コーヒーの生産に力を入れ始め、現在では国の輸出総額の25%を占めるなど、ルワンダは急激な経済成長を遂げたのです。

ルワンダってどんな国?

ルワンダのコーヒー豆の生産地と栽培について

ルワンダコーヒーの生産地はどこ?「ルワンダコーヒーの生産地はココ!」といった特定の場所はなく、国内全域でコーヒー栽培が行われています。

それは、先ほどもお伝えした通り、ルワンダは標高が高いため、昼夜の気温差が激しいことが美味しいコーヒー豆を作る条件に適しているからです。

また、それだけではなく、気候も十分に関係しています。
熱帯雨林で、雨季が3月~5月、10月~12月と1年の半分は雨が降るため、降水量の確保ができているのです。

さらに、コーヒー豆の木を育てるのに重要となる、「土壌」に関しても、有機物を多く含む火山灰性の土壌であり、これらの自然環境の全てが、美味しいコーヒー豆を作る条件を満たしています。

ルワンダはコーヒーの生産地として最適な環境と言えるでしょう。

コーヒー豆の栽培について
ルワンダのコーヒー栽培の始まりは、植民地時代にヨーロッパから移植され、70本のコーヒーノキを栽培するよう義務づけられたのがきっかけでした。

その名残もあり、今でも大規模農園はなく、50万にもわたる小規模農園で栽培されており、1つの農家で平均200本の木を植えています。また、有機肥料は農薬は使わず、自然栽培で行っているのも大きな特徴。

ちなみに、過去の大虐殺の影響で成人男性が少ないため、コーヒー農園を切り盛りする方の多くが女性だということを、知る人は少ないのではないでしょうか。

ルワンダ産コーヒーの品種や特徴について

ルワンダの歴史やコーヒーとの関係性についてお伝えしてきましたが、「ところでルワンダコーヒーって一体どんな味なの?」と気になりますよね。

ここでは、ルワンダ産コーヒーの品種や味わい、グレードと言われる豆の等級について、それぞれ説明していきます。

品種について
ほとんどの農園が「ブルボン種」を使っています。「ブルボン種って何?」と疑問をお持ちの方に、簡単に説明しますね。

まず、コーヒーの種類は大きく分けると「アラビカ種」「リベリカ種」「ロブスタ種」の3種類あり、そのうちの「アラビカ種」は私たちが最も飲んでいるコーヒーと言えます。

その「アラビカ種」をさらに細分化した中の、品種の一種が「ブルボン種」なのです。

ルワンダコーヒーの特徴や味わい
ルワンダコーヒーの特徴は、ジューシーでフルーツのような酸味と香味が味わえること。甘さの余韻が長く続く、魅力的な風味とも言われています。

オレンジのような柑橘系やチェリーなどのフレーバーを持つコーヒーも多いのですが、ただフルーティーというよりは、ややダークでほどよいコクも感じられます。「酸味はあるけれど、コクも欲しい」そんな方にもぴったりのコーヒーです。

また、バランスが取れていて飲みやすいので、「コーヒーを自分で煎れたことがない」という方にも、まずはルワンダ産のコーヒーの味わいを知ることからはじめてみるのもおすすめですよ。

ルワンダコーヒーの豆の等級
ルワンダ産のコーヒー豆の等級はカッピングテストと欠点豆の数によって5つのグレードに分かれています。カッピングテストとは、機械ではできない、人の手による品質検査のことです。

かつては、周りのコーヒー生産国に比べると品質レベルが低かったルワンダのコーヒー豆ですが、世界中から復興支援を受け、2000年代からスペシャリティコーヒーの生産をスタートさせました。

スペシャリティコーヒーの定義の1つとして、欠点豆が極めて少ないコーヒー豆のことを指しています。

また、精製もそれまでは「ナチュラル(非水洗式)」が主流でしたが、「ウォッシュド(水洗式)」に加工方法を変え、今ではステーション(加工場)の数も増えているのです。

ルワンダ産コーヒーの品種や特徴について

ルワンダコーヒーの魅力をカップに注いで

この記事では、ルワンダとはどんな国かや歴史、ルワンダ産のコーヒーはどんな味わいかを紹介しました。

ルワンダは、さらなる高品質のコーヒー豆の生産を求め、現在も発展途上の、いわば「コーヒーのポテンシャルに秘めた国」と言えるでしょう。

〜いつものコーヒータイムをちょっぴり知的な大人時間に〜

これからカフェやおうちでコーヒーを楽しむ時には、遠いルワンダの地や歴史に思いを馳せながら、フルーティーで香り高いルワンダコーヒーを味わってみてはいかがでしょうか。

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コーヒーステーション編集者
自分ではなかなか難しいコーヒー選びをサポートすること。コーヒー器具の開発、販売を手がける株式会社ハリオ商事自ら、コーヒーの淹れ方やコーヒー豆の選び方などを発信しています。

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