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風邪の時、コーヒーを飲んでも大丈夫?効果と注意点を解説!

「風邪を引いてしまったけど、コーヒーは我慢しなくちゃいけないのかな?」とお悩みではありませんか。

毎日コーヒーを飲むのが習慣になっていると、風邪を引いたときでも飲みたく感じるもの。しかし、風邪の症状に影響はないのでしょうか。


本記事では、J.C.Q.A.コーヒーインストラクター1級の資格を持つ筆者が、コーヒーと風邪の関係について詳しく解説します。

今風邪を引いてコーヒーを飲むかどうか悩んでいる方、必見です。


コーヒーを飲むのを控えておくべき風邪の症状

風邪の症状によっては、コーヒーを控えた方が良いときもあります。コーヒーを飲むのを避けるべきときの風邪の症状は以下のとおりです。

  • 高熱が出ているとき
  • 睡眠が不足しているとき
  • 胃腸が敏感なとき

■高熱が出ているとき

高熱が出ているときは、コーヒーを飲むのを控えましょう。高熱時は身体が水分を多く必要としています。しかし、コーヒーに含まれるカフェインには利尿作用があるため、コーヒーを摂取すると脱水症状が悪化するおそれがあります。高熱時にはコーヒーを飲むのを避け、水やスポーツドリンクを摂取するようにしましょう。同様の理由で、カフェインを含んでいる緑茶やエナジードリンクなどの飲料の摂取もおすすめしません。


■睡眠が不足しているとき

風邪を引いているときには、十分な休息が必要です。カフェインには覚醒作用があるため、睡眠の質を低下させる場合があります。カフェインの覚醒作用はコーヒーを飲んでから15〜30分後にあらわれるので、睡眠前にコーヒーを摂取すると睡眠の質が低下し、十分な休息を取れない場合があります。

カフェインと睡眠の関係は以下の記事でも解説しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

「コーヒーナップ」とは?日中の眠気とさよならできるちょっとした工夫

■胃腸が敏感なとき

胃腸が敏感なとき、例えば風邪による胃炎や下痢、胃酸過多などの症状がある場合、コーヒーは胃腸に刺激を与える場合があります。コーヒーに含まれるカフェインには胃酸分泌を促す作用があるため、胃腸の不調をさらに悪化させるおそれがあります。そのため、風邪によって胃腸が敏感になっているときはコーヒーを飲むのを控えましょう。

https://www.ncc.go.jp/jp/cis/divisions/info/project/pub-pt-lib/20161204/20161204_01.pdf

出典:がんとコーヒー|国立がん研究センター

風邪を引いたときにコーヒーを飲んでも大丈夫?

風邪を引いている時でも、上述した症状がない場合はコーヒーを飲んでも問題ありません。例えば、軽い喉の痛みや鼻水程度で、熱がなく胃腸にも問題がなければ、コーヒーを飲んでも悪影響はないでしょう。

しかし、カフェインの利尿作用に注意して、コーヒー以外でも水分をしっかり摂るのが重要です。また、睡眠を摂る前のコーヒー摂取は避け、質の良い睡眠を摂るよう心がけましょう。


●風邪薬をコーヒーえ飲むのはやめよう

風邪の症状を抑えるために風邪薬を飲む場合、コーヒーと一緒に飲むのは絶対にやめましょう。風邪薬を含む医薬品にはカフェインが含まれている場合があります。コーヒーと一緒に摂取してしまうと、一時的なカフェインの過剰摂取につながるおそれがあります。また、風邪薬の成分の吸収を妨げる場合もあるため、風邪薬はかならず水で摂取しましょう。

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html

出典:カフェインの過剰摂取について|農林水産省

風邪のときのコーヒー、上手な飲み方は?

風邪のときにコーヒーを飲む場合は、少しアレンジを加えて飲むのをおすすめします。


1つ目のアレンジはハチミツです。ハチミツにはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、栄養成分も豊富です。また、天然の抗菌・抗炎症作用も確認されていて、風邪の重症化の防止や喉の痛みの緩和なども期待できます。

さらに、ハチミツに含まれる天然の糖分は素早くエネルギーに変換されるため、風邪を引いて抵抗力が落ちている身体にも効果的でしょう。


2つ目のおすすめはオーツミルクです。オーツミルクは栄養価が高く、消化に優しいため、普段コーヒーをカフェラテやカフェオレで飲んでいる方におすすめです。

風邪で弱っている身体に食物繊維やビタミンなどの栄養を摂取したいときにもオーツミルクは重宝します。


コーヒーのアレンジやトッピングについては下記の記事で詳しく解説しています。

コーヒーのトッピングで手軽に健康を!おすすめのトッピング4選を紹介

風邪のときはコーヒーの代わりに何を飲む?代替案とその魅力

風邪を引いている時は、コーヒーの風味をしっかりと感じられないことも。今のあなたの状況にコーヒーが適さないと感じるのであれば、身体に優しい他の飲み物を選ぶのも良いでしょう。

コーヒーの代わりにおすすめの飲み物と、その魅力を紹介します。

  • カモミールティー
  • ペパーミントティー
  • 温かいレモン水

■カモミールティー

カモミールティーは、穏やかで優しい味わいが特徴で、リラックス効果が期待できます。風邪で不安やストレスを感じているとき、カモミールティーを飲めば心が落ち着き、質の良い睡眠をもたらしてくれるでしょう。また、抗炎症作用があるため、喉の痛みを和らげる作用もあります。


■ペパーミントティー

ペパーミントティーは、清涼感のある香りと味わいで、鼻風邪のときに特におすすめです。爽やかですっきりとした味わいは、鼻の通りを良くし、呼吸を楽にしてくれるでしょう。また、消化を助ける作用もあるため、胃腸が不調なときにもおすすめです。


■温かいレモン水

ビタミンCを豊富に含むレモン水は、風邪の予防や症状緩和に役立ちます。特に温かいレモン水は、喉の痛みをやわらげ、免疫力を高める助けにもなります。自然な甘みを加えるためにハチミツを混ぜるのもおすすめです。風邪の症状の緩和に役立ってくれますよ。


【まとめ】風邪とコーヒー、上手に付き合おう

風邪を引いたときには、症状によってコーヒーを飲むかどうかの判断をするのが重要です。毎日の習慣とはいえ、風邪の症状を悪化させたり、美味しく楽しめなかったりするときは、コーヒーを飲むのを控えるべきです。

そのため、今風邪を引いているあなたは自分の症状を知ることから始めましょう。症状が軽いのであれば気をつけながらコーヒーを楽しみ、高熱や胃腸の不調がある場合は、コーヒーではなく他の飲み物を選んでくださいね。


コーヒーラバーのあなただからこそ、自分の体調と相談して、コーヒーとうまく付き合っていきましょう。


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