注文の際に言う「ブレンドで」ブレンドコーヒーって何?

注文の際に言うブレンドでブレンドコーヒーって何

喫茶店やカフェのメニューで良く目にする「ブレンド」
注文時に何にしますか?
と尋ねられて困ってしまうと「取り敢えずブレンドで!」
なんてフレーズもよく聞きます。

ブレンドという名前のコーヒーと勘違いしてしまっている方も多いと思います。それくらい世の中に浸透している「ブレンド」。今回は、この「ブレンド」に焦点を当てて、焙煎士から見たブレンドの楽しみ方を考えてみます。

コーヒーにおける「ブレンド」とは?

言葉の意味は、Blend→直訳すると混ぜる という意味ですが、コーヒーの本質から見る意味は「混ぜて楽しむ」だと言えます。豆の種類や各国の様々な特徴も持つコーヒー豆を混ぜているコーヒーの事をブレンドコーヒーと呼んでいます。ちなみに、何も混ぜていないコーヒーの事をシングルとかシングルオリジンと言う呼び方で呼んでいます。

なぜ混ぜる必要があるのか?

シングルでも、もちろん美味しいコーヒーは沢山ありますが、豆の種類、原産国、焙煎度合い、コーヒーの味は無限大に広がっています。そこに個人の趣向が合わさり混ぜたらもっと美味しいコーヒーができるのでは?酸味のあるコーヒーに強いコクが合わさったら?苦味に少し酸味を足したいなど、美味しさを求める好奇心からブレンドが始まったのではと想像できます。

ブレンドは店の看板商品です

先にも述べましたが、ブレンドには無限の可能性があり個人の好みが強く出るコーヒーです。なので、その店のコーヒーの好みが強く反映されている商品になります。もし初めてだけど通ってみたいカフェや喫茶店、焙煎豆店がありましたらぜひ、ブレンドを注文してみて下さい。自分とその店舗の相性を測る物差しになります。

ここを見て!ブレンドコーヒー豆の購入方法

私は焙煎士(コーヒー豆を焼く人)なので焙煎士目線から、ブレンドコーヒー豆の購入方法をご説明します。市販で売られているコーヒーの袋のどこかに食品表示ラベルが貼られていると思います。その食品表示ラベルには原産国の項目があり含まれているコーヒー豆のブレンド比率の多い順で記入されています。これみれば、味の決め手となる主軸のコーヒー豆が何かわかるので、ある程度、味の予測が立てられます。

良いブレンドコーヒー豆を見極める方法

焙煎コーヒー豆を販売している店舗での見極めポイントは、ズバリ価格です。ブレンドコーヒーは低価格のイメージがありますが、シングルでも美味しく飲めるコーヒーをブレンドして、さらに美味しくするのが本質なので、シングルで売られている銘柄を大きく下回る値段の物には注意が必要です。できれば、ご自分の好きなシングル銘柄のコーヒーの相場を知っておけば、お得な美味しいブレンドコーヒー豆に出会える確率が高くなります。

良いブレンドコーヒー豆

自宅でブレンドコーヒーを楽しんではいかがでしょうか?

市販のもので気軽に楽しむのも良いですが、自分好みの世界に一つしかないコーヒーを作る!コーヒー通の究極の楽しみの一つですね。
作り方は簡単です。市販の焙煎豆を数種類、購入して混ぜれば完成です。問題は味の作り方ですね。基本を押さえれば簡単に作る事が可能です。

ブレンドコーヒー豆の味を作る

コーヒーを美味しく感じる要素とは?
▪️味の個性 → 酸味、苦味、甘味、等
▪️香り → フルーティ系、スモーキー系、等

最初に決めることは、香りです。
なぜか?
例えば、酸味が苦手な人には酸味は少ない方が良いですよね!逆も然りです。ですが、香りが無いコーヒーを好む人は、ほとんどいません。コーヒーにとっての香りは一番の大切な要素になります。

次に決めるのが、味の最終着地地点です。フルーティーで酸味が主体なのか、苦味とコクが主体なのか、その主となるコーヒーを決めたら後は足し算です。最初は2種類とか少なめな配合で挑戦する事をお勧めします。ブレンドにルールはありません。コーヒーは趣向品です。ぜひ、自分好みの世界で一つしかないコーヒーを作ってみてはいかがでしょうか。

私がおオススメするブレンドコーヒーの配合

エチオピア中煎り✖️インドネシア深煎り

モカジャバと呼ばれもっとも有名なブレンドコーヒーです。ブレンドコーヒーに多く配合されるエチオピアの柑橘系な酸味とアーシーで独特な苦味とコクのインドネシア。醸し出すテイストは、あっさりとした苦味のあるコーヒーになります。

グアテマラ中深煎り✖️エチオピア中煎り

コクと甘味のバランスの取れたブレンドコーヒーです。グアテマラを中深煎りにする事で甘味とコクが強調され、そこにエチオピアの明るい酸味がブレンドされバランスの良いコーヒーになります。

コロンビア深煎り✖️ブラジル深煎り

深煎りのコロンビアの酸味とコク、深煎りのブラジルのビターな甘味、深煎り同士の協力でコクと甘味が強調されます。

最後に

ブレンドコーヒー

今回はブレンドコーヒーについて書いてみました。コーヒーにこだわり抜いたからこその、ブレンドコーヒーだと思います。この機会にぜひ皆さんに好みに合った、ブレンドコーヒーを探してみては、いかがでしょうか。

【Toru Yamaguchi氏 記事一覧】
深煎り好きにもぜひチャレンジしてほしい 浅煎りコーヒーの魅力
桜餅やお団子など春の和菓子には○○コーヒーがおすすめ
『おうちカフェ』を贅沢に!高級感あるワインを彷彿とさせるコーヒー
このミルクだったら、このコーヒーが合う。ミルク側から見たおすすめのコーヒー豆とは?

V60計量スプーン ウッド
Zebrangコーヒー豆

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