川や海での釣りは長時間になることも多く、特に秋冬は体が冷えてしまいますよね。
そんな時、温かいコーヒーを飲みながら釣りができたら最高ではないでしょうか?とは言え、缶コーヒーを買って行ってもすぐに冷めてしまうもの。できればその場で入れた、熱々のコーヒーを楽しみたいものです。
そこで今回は、川や海でのコーヒーの入れ方や注意点についてお伝えします!
火気禁止になっているかをチェック
まず、海釣り場や川などへ行く際に、火気禁止かどうか確認しておくことが大切です。火気禁止の区域では、たき火はもちろんのこと、携帯コンロでお湯を沸かすなどの行為もしてはいけません。
タバコなどによる小火も注意する必要がありますので、許可されている場所以外では火を扱わないようにしましょう。
では、火気禁止ではなく『直火禁止』という表示がある場所ではどうなのでしょうか。
『直火禁止』とは?
海釣り場やキャンプ場では『直火禁止』とされているところがあります。
直火禁止とは、火を燃やすことすべてが禁止なわけではなく、「地面の上で直接たき火をする行為を禁止する」という意味です。
地面の上でたき火をすると、海や川に流れついたゴミなどを一緒に燃やしてしまう可能性があります。直火でゴミを燃やすと、物によっては悪臭や有害物質が発生するなどの恐れがあり、大変危険です。
周りの人にも迷惑をかけてしまうため、地面の上で直接火をたくのは絶対にやめましょう。
マナー違反が原因で火気禁止になるところも
川や海では釣り客による迷惑行為が相次ぎ、火気禁止になるところも増えています。
河原や砂浜で直接たき火をし、後始末をせずに砂に埋めるなどの問題が起きているのです。火の不始末は、火災の原因にもつながります。
また、周囲の住民は煙で眠りを妨げられたり、洗濯物が干せなくなったりするなどの被害を受けています。
川や海で火を扱うには、こうした問題を十分に理解し、配慮した上で使用することが大切です。
直火ではない火の使い方は
では、直火ではない火の使い方にはどのような方法があるでしょうか。ここでは、川や海でマナーを守りながら、安全に火を扱う方法を紹介します!
たき火台を使う
たき火台を使えば、地面の上に直接火を付けずに済みます。近年のキャンプブームにより、さまざまなたき火台が登場していますが、川や海で釣りをする際におすすめなのが、コンパクトタイプのたき火台です。
軽量かつ小さくたためるので、荷物が多い釣りのシーンにもぴったり。火の起こし方も簡単で、ライターで着火剤に火を付けるだけで薪あるいは炭に火が回っていきます。
また、専用の網が付属しているものを選べば、上にケトルや小鍋を乗せられるのでお湯を沸かす時にも便利ですよ。
テーブルの上で携帯コンロを使う
火気が使える場所であれば、テーブルの上で携帯コンロを使うという方法もあります。
携帯コンロは燃料にガスを使用しているため、ボンベをセットするだけで火が付くのが便利な点です。ライターやマッチなど着火器具が不要なのも良いところでしょう。
また、弱火~強火と火力調整できるため、用途に合わせて使うことができます。熱いコーヒーが飲みたくなったらすぐにお湯を沸かすことができるのは嬉しいですね。
用意されたかまどを利用する
釣りのできるキャンプ場には、かまどが用意されているところも多くあります。釣った魚を焼いて食べたり、持参した食材を調理したりできるため、お湯を沸かすことも問題ありません。
指定された場所にあるかまどなら、安心して火の利用ができるでしょう。
コーヒーを入れる時も周りに注意しよう
川や海などの釣り場や、キャンプ場には多くの人が訪れていることがあります。
火を扱う時には周りに気をつけることが大切です。思わぬ事故やトラブルにならないよう、注意すべき点をお伝えします。
木のそばで火をたかない
たき火台などで火をおこす際には、周りに木があるかないかを必ず確認しましょう。できれば木から3m以上離れた場所で火を扱うのがベストです。
なぜならたき火は火の粉が飛ぶこともあるため、葉を枯らしてしまう原因にもなるからです。また、火事にもつながりますので、木からできるだけ離れた場所でたき火を行うようにしましょう。
ちなみに、たき火台の周りに風防というアイテムを立てることで、風で火の粉が飛ぶのをいくらか防ぐことができますよ。
燃やして良いのは炭か薪だけ
基本的にたき火をする際に燃やして良いのは、炭か薪だけです。捨て場所に困ったゴミを燃やすなどの行為はあってはなりません。
特にプラスチックゴミをはじめ、着色された紙類や木材なども悪臭や有害物質な発生する恐れがあります。そのため、炭か薪以外は燃やさないよう注意しましょう。
後始末をきちんとする
たき火をした際には、火の後始末や後片づけをきちんとするようにしましょう。火の消し方としておすすめなのが、火が弱まった炭を火消しつぼに入れて蓋をし、密閉して消す方法です。
薪や炭が自然に鎮火するのを待つには時間がかかる上、完全に火が消えていない可能性があります。火消しつぼを使えば、時短で確実に消火できるのでおすすめです。
加えて、燃え切らなかった薪や炭などの処理方法ですが、指定された回収場所があるならばそこへ出すようにしましょう。自分たちが出したゴミは基本的に持ち帰るのがマナーです。
大自然の中で入れたてのホットコーヒーを楽しもう
今回は川や海でコーヒーを入れる方法や火の扱い方、注意点などをお伝えしました。
釣り場で入れたてのホットコーヒーを楽しむためには、火の使い方について十分注意することが重要です。火気禁止ではないか確認し、火が使える場所でも直火は避け、たき火台や携帯コンロを使うようにするなど工夫をしましょう。
大自然の中で飲む熱々のコーヒーは、また一段と美味しく感じること間違いなしです。ぜひ、ルールやマナーを守って川や海でのコーヒータイムを楽しんでくださいね。