中煎りと深煎りの中間!苦みとコクのバランスがとれた「中深煎り」について学ぶ

※本記事は2020年12月2日に公開された記事を再編集して掲載しています。

インスタントコーヒーや、缶コーヒーは手軽でそれなりにおいしいですが、じっくり豆を焙煎して入れたコーヒーのおいしさは格別です。

焙煎にはいくつもの種類があり、それぞれ味や香りが異なります。今回は、その中でも味や香り、苦みのバランスが取れている、と言われている「中深煎り」について詳しくご紹介します。

中深煎りってどんな煎り方?

コーヒー豆の焙煎深度は、メーカーやコーヒーショップによって多少の違いがありますが、大きく分けて次の4つに分けられます。

  • 浅煎り
  • 中煎り
  • 中深煎り
  • 深煎り

また、これらはさらに細かく次の8つの段階に分けることができます。

  • ライトロースト
  • シナモンロースト
  • ミディアムロースト
  • ハイロースト
  • シティロースト
  • フルシティロースト
  • フレンチロースト
  • イタリアンロースト

この一覧で言うと、上にいくほど浅い焙煎で酸味が勝ち、下にいくほど深い焙煎度合いで苦みが強くなります。

中深煎りは中煎りと深煎りの中間の煎り方で、シティローストとフルシティローストに当たります。

中深煎りの味や香りを知ろう!

中深煎りは、酸味と苦みがほぼ同じながらも、やや苦みが勝っている焙煎段階です。コーヒーのコクや苦みが十分に引き出されており、芳醇な香りを楽しむことができます。

バランス良く酸味も少し感じたいけど、苦みの強いコーヒーが好みである場合におすすめです。

味や香りが引き出される要因はメイラード反応とカラメル化

コーヒー豆は熱を加えていくと「メイラード反応」と「カラメル化」というふたつの化学反応を起こします。

メイラード反応は、コーヒー豆が150度にまで熱を加えられるとおこる反応で、コーヒー豆に含まれている「糖」と「アミノ酸(タンパク質)が結合しておこります。

メイラード反応が起こると、コーヒーは褐色になり香ばしい香りが漂い始めます。

メイラード反応は、コーヒー豆に含まれている水分が多いほど長くおこるので、コーヒー豆を乾燥しないように保存することも重要です。ジップロックなど密閉できる袋や容器に入れて保存しましょう。

さらに加熱を続け、コーヒー豆が160~170度に達すると今度は「カラメル化」が起こります。

カラメル化はメイラード反応と違って「糖(ショ糖)」だけが反応するので、甘い香りや独特の苦みが漂います。

カラメル化が始まるとコーヒー豆は縮み始め、黒いしわができ始めます。酸味はあまり感じられなくなって苦みが感じるようになります。プリンのカラメルソースが甘くて苦いのと同じ反応です。

1秒も気を抜けない!中深煎りの絶妙なタイミング

コーヒー豆は、メイラード反応とカラメル化のほかにも、化学反応を起こします。コーヒー豆に含まれているクロロゲン酸は、熱によって「カフェ酸」と「キナ酸」に分解されます。この反応は165度くらいから起こり、酸味や香りが増します。

また、ショ糖は100度くらいから分解されはじめ、酸味や香りの元となります。コーヒー豆はこのように、加熱の過程でいろいろな化学反応を起こし、独特の香りや苦み、甘さが引き出されているのです。

カラメル化が起こる前に焙煎をやめると苦みは出てこず、酸味が強いコーヒーとなります。カラメル化がすすむと苦みがどんどん出てくるので、カラメル化が起こったら好みの段階で焙煎を終了します。

中深煎りのコツは2ハゼ

「おいしそうだけど自分で煎るのは難しそう!」と思ってしまいますよね。ですが、ご安心ください。中深煎りになっているかどうかは、豆がはぜる音で判断できます。

焙煎を始めてから10分程度たつと、豆が「パチパチ」とはじける音がしてきます。これが1ハゼ(1回目のハゼ)で、ハゼる音が収まってから焙煎を終了すると「中煎り」となります。

さらに5分くらい焙煎を続けると、今度は「チリチリ」「ピチピチ」という音が聞こえてきます。これが2ハゼといわれ、2ハゼが終わったら中深煎りのコーヒー豆のできあがりです。

2ハゼが始まってどれくらいの時間で焙煎をやめるかで、コーヒー豆の味や香り、コクも違ってきます。

メイラード反応が起こる時間の長さや、反応が起こる温度に達する時間などもコーヒーの味や香りに大きな影響を与えます。1秒も気を抜かず、自分好みの焙煎段階を確立してください。

コーヒーが最もおいしい中深煎りでコーヒーブレイクを楽しもう!

中深煎りのコーヒー豆は、香り・甘み・コクのバランスが良い焙煎段階といわれています。ほんのりとした苦みがおいしさを引き立てるので、炭焼きコーヒーやエスプレッソに使われています。

苦みもあるので甘いスイーツにも良く合い、かつ深煎りよりも飲みやすいです。コーヒーのみで甘みも感じるのでブラックやミルクと一緒に楽しむのも良いでしょう。

飲みたいと思った時にすぐに飲めるインスタントコーヒーや缶コーヒーもおいしいですが、自分で手間暇かけて焙煎したコーヒーは格別のおいしさが感じられますよ。

自家焙煎を趣味に持つと、お家時間の充実にも繫がるのではないでしょうか。部屋から香ばしいコーヒーの香りに包まれれば、少し飽きてきたお家時間もまた優雅になるもの。家での読書もはかどりそうですよね。

忙しい日常の中でちょっとだけ時間を割いて、優雅なコーヒーブレイクを楽しむと、人生が豊かになりますよ。友達や親、パートナーに振る舞って彼らの喜ぶ顔を見るのも、楽しみのひとつです。

コーヒー豆の苦みや甘みは焙煎段階が少しでも違うと異なってくるので、自分が最もおいしいと思う段階を見つけ出し、自分だけのオリジナル焙煎でコーヒーブレイクを楽しんでみませんか?








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コーヒーステーション編集者
自分ではなかなか難しいコーヒー選びをサポートすること。コーヒー器具の開発、販売を手がける株式会社ハリオ商事自ら、コーヒーの淹れ方やコーヒー豆の選び方などを発信しています。

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