日本にコーヒーが広まったのはいつ?日本でのコーヒーの歴史を紹介!

日本にコーヒーが広まったのはいつ?日本でのコーヒーの歴史を紹介!

今は当たり前のようにコーヒーが家、喫茶店、コンビニエンスストア、自動販売機とさまざまな場所でいつでも飲める時代です。

今でこそ、身近な飲みものであるコーヒーですが、いつどうやって日本にやってきて一般に広まったのかを知らない人は多いのではないでしょうか?

この記事では、コーヒーの日本での歴史や、意外と知られていない缶コーヒーの歴史をご紹介します。

コーヒーの日本への伝来

コーヒーは10~15世紀頃にアラビアを中心に飲まれていたと言われています。そのコーヒーが初めて日本に伝ったのは、江戸時代の初期から中期にかけてでした。

当時の日本は鎖国中でしたが、交易を許されていた長崎の出島にオランダ人の商人がコーヒーを持ち込んだのが始まりとされています。

しかし、すぐに日本中にコーヒーが広まったわけではありません。当時は一部の商人や役人、通訳、遊女だけしか外国人と接することができず、さらに当時の日本人の口には、コーヒーは「焦げ臭い飲み物」と感じられたため、普及には至りませんでした。

本格的な普及は明治になってから

コーヒーが日本で本格的に普及したのは、開国し明治になってからです。

喫茶店によって全国に普及
開国して外国人と接する機会が増えたことにより、多くの日本人が西洋文化に憧れ、自然とコーヒーを飲む機会が増えていきました。

始めは、上流階級でしか飲めませんでしたが、1888年(明治21年)に、日本で初めての喫茶店「可否茶館(こーひーさかん)」がオープンしました。

可否茶館はわずか3年ほどで閉店してしまいましたが、その後コーヒーが飲める喫茶店が徐々に増えていきました。

コーヒーが庶民の間にも広がったのは、明治の末に「カフェ・パウリスタ」という店が東京にオープンしてからです。

カフェ・パウリスタは、当時高級西洋料理店が15銭で提供していたコーヒーを5銭で提供。そのおかげで、庶民でもコーヒーを飲む人が増え、大正時代にカフェ・パウリスタは、全国に20ほどの支店を構えるほどになりました。

戦争で再び飲めなくなる
喫茶店のおかげで広まったコーヒーですが、戦争が始まったことにより、輸入量が減ってしまいます。代用品の麦や大豆を煎ったものが現れますが、本格的なコーヒーにはほど遠いものでした。

戦争が長引き、ついにコーヒーの輸入がなくなり、コーヒーは、日本軍でしか飲めない希少価値が高い飲み物になってしまったのです。

インスタントコーヒーの輸入で再び普及
戦争後、再びコーヒーの輸入が始まりましたが、戦後の経済の混乱でなかなか庶民にまで普及しませんでした。

しかし、1901年にアメリカに住む日本人がインスタントコーヒーを発明し、1956年にはどこででも販売できるようになって、市場でも手に入れることができるようになりました。

1960年にはコーヒーの生豆の輸入も自由にできるようになり、いろいろなメーカーからコーヒーが販売されるようになりました。

さらにインスタントコーヒーの輸入も自由にできるようになり、再び庶民も気軽にコーヒーを飲める時代が到来しました。

本格的な普及は明治になってから

缶コーヒーは日本生まれ

自動販売機でいつでもどこでも気軽に飲める缶コーヒーは、日本で生まれました。

1969年、日本ではコーヒーは瓶に詰めて販売されており、コーヒーを飲んだ後は瓶を返さなくてはいけませんでした。

当時の瓶に詰められたコーヒーはミルクコーヒーで、UCC上島珈琲の創設者の上島忠夫氏は、全国を列車で飛び回っていました。

ある日、上島氏は駅の売店で瓶入りコーヒーを買ったものの、列車の発車時刻となり、一口飲んだだけで瓶を返すためにコーヒーを諦めなければなりませんでした。

農家の五男坊で、ものを大切にして育ってきた上島氏は、「もったいない」と嘆き、「瓶ではなく缶に詰めれば、常温でどこにでも持ち運べるはず」と思いつきました。

これが、缶コーヒーの始まりで、上島氏はすぐに缶コーヒーの開発に取りかかり、1969年に世界で初めての缶コーヒーができたのです。

缶コーヒーは、始めは「邪道、コーヒーは自宅や店で入れてから飲むもの」と、全くと言っていいほど、受け入れられませんでした。

しかし、1970年の日本万国博覧会で販売したところ好評で、再注文が殺到し爆発的に売れるようになったのです。

1973年には自動販売機が導入され、缶コーヒーはますます、庶民の間に広まりました。

缶コーヒーは日本生まれ

コーヒーの歴史を知るとコーヒーがさらにおいしくなる

普段何気なく飲んでいるコーヒーですが、日本は世界と比べると普及するまでにかなり時間がかかりました。

しかし、気軽に飲めるインスタントコーヒーや缶コーヒーは、日本人が発明したと知ると、誇らしい気持ちになりますね。

コーヒー後進国だった日本ですが、今では世界的にコーヒーの普及に貢献しています。

きちんと入れたコーヒーはもちろんおいしいですが、外出先や疲れた時などに、いつでもすぐに飲めるインスタントコーヒーや缶コーヒーは気軽にリラックスできる時間を作り出してくれるアイテムとして重宝します。

いろいろなコーヒーを飲みながら、コーヒーの普及に努めた人々の熱意や努力を思い浮かべると、コーヒーがさらにおいしく感じられるでしょう。

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コーヒーステーション編集者
自分ではなかなか難しいコーヒー選びをサポートすること。コーヒー器具の開発、販売を手がける株式会社ハリオ商事自ら、コーヒーの淹れ方やコーヒー豆の選び方などを発信しています。

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