あなたはコーヒーに牛乳以外のミルクを入れて飲んだ経験はありますか?実は近年、牛乳の代替として植物性ミルクを選ぶ人が増えています。
植物性ミルクは乳製品とはまったく違うもので、牛乳にアレルギーがある人でも飲める、植物由来を原料として作られたもの。代表的なものが「ソイミルク(豆乳)」ですが、現在は「オーツミルク」や「アーモンドミルク」といったものも登場し、選択肢が増えています。
今回はコーヒーに入れてもおいしい植物性ミルクの中の、「オーツミルク」「ソイミルク」「アーモンドミルク」の味わいについて、それぞれ紹介していきます!
オーツミルク
まずは、欧米ではすでに主流となっている「オーツミルク」から見ていきましょう!
オーツミルク栄養素や特徴
オーツミルクはオートミールの原料でもある穀物の一種、「オーツ麦」から作られています。
オーツ麦を水に浸しブレンダーで混ぜたあとに濾すことで、牛乳に匹敵するくらいのクリーミーさになります。また、大豆アレルギーやナッツアレルギーを持つ人でも飲めるのが良い点です。
オーツミルクは牛乳よりもカロリーが低く脂質も少ないですが、タンパク質をはじめ、ビタミンBやカルシウム、牛乳では摂ることのできない食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は、血糖値の上昇を抑えたり、便秘予防ができたりと、ダイエット効果があることで知られています。また、食物繊維は腹持ちを良くしてくれるため、オーツミルクを飲むことで食べ過ぎを防ぐことができるでしょう。
オーツミルクの味わいは?
栄養満点のオーツミルクですが、気になるのは味わいですよね。オーツミルクは牛乳のようなクセがなく、あっさりとして飲みやすいのが特徴です。
そのまま飲むとオーツ麦の香りをかすかに感じ、ほんのりとした甘みがあります。また、マイルドでクリーミーなためコーヒーとの相性も抜群!温かい飲み物に入れても分離しないので、ホットカフェラテとしても楽しむのもおすすめです。
ちなみに、牛乳の代替としてお菓子作りに使用したり、プロテインに混ぜたりして飲むのもおいしいと言われています。
ソイミルク
植物性ミルクの中で日本人が最もなじみのある、ソイミルク(豆乳)についてお伝えします!
ソイミルクの栄養素や特徴
ソイミルクは一般的に「豆乳」と呼ばれていて、大豆を原料として作られています。粘性やタンパク質、脂質などの栄養バランスから見ても一番牛乳に近い飲み物です。
ソイミルクの原料である大豆は「畑のお肉」と言われるほど栄養満点!植物性タンパク質が豊富で、プロテインと混ぜることでより多くのタンパク質が摂取できるため、「ソイプロテイン」として飲む人も増えてきています。
加えて、女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きを持つ成分、「大豆イソフラボン」も多く含まれています。大豆イソフラボンは更年期障害の症状を抑えたり、コレステロール値を下げたりする効果があると言われています。
しかし、牛乳と違いカルシウムは少なめです。代わりに、鉄分は牛乳の60倍含まれており、貧血の予防にも欠かせない栄養素と言えるでしょう。
また、ソイミルクはスーパーやコンビニで手軽に購入できるのがメリットです。種類も豊富で値段も牛乳と同等のため、飲み続けやすいのも魅力ですね。
ソイミルクの味わいとは?
ソイミルクはすでにカフェなどで「ソイラテ」として飲まれているほど人気が高く、牛乳に近い味わいが楽しめます。
さらっとしたライトなテクスチャーで、牛乳の代替品として違和感なく使用できるのが魅力でしょう。しかし、ソイミルクには成分を調整したものと無調整のものがあります。
調整したソイミルクは甘味料が加えられているため、甘くて飲みやすいと感じるでしょう。一方、無調整のものは大豆の香りが強く、苦味を感じるかもしれません。しかし、無添加なので健康志向の方には無調整がおすすめです。
アーモンドミルク
近年、スーパーやコンビニでも少しずつ見かけるようになってきた「アーモンドミルク」について見ていきましょう!
アーモンドミルクの栄養素と特徴
生のアーモンドを水に浸し、ブレンダーにかけたあと濾して作られたのが「アーモンドミルク」です。
低カロリーで栄養価が高いのが特徴。牛乳の3分の1ほどのカロリーですが、ビタミンEやマグネシウム、タンパク質や鉄分などを多く含んでいます。特に注目したいビタミンEには抗酸化作用があり、活性酸素によるシミやシワを防ぐ効果が期待できます。
また、アーモンドをそのまま食べるよりもアーモンドミルクのように液状にした方が、栄養素の吸収率が上がることがわかっています。アーモンドの硬い細胞壁を、ブレンダーで砕いて壊すことによって、中の栄養素を十分に吸収できるからです。
硬いナッツを食べるのが苦手な方でもアーモンドミルクなら負担なく栄養素を摂取することができますよ。
アーモンドミルクの味わいは?
アーモンドミルクはナッツの香ばしい香りと濃厚でクリーミーなテクスチャーが特徴です。クセがなく、コーヒーとの相性も良いと言えるでしょう。
加えて、アイスクリームやプリン、スムージーなどにも牛乳の代替として使うことができます。ただ、アーモンドミルクは天然の甘みがないため、糖分を加えているものが多い傾向です。健康を考えるのであれば、糖分無添加のものを選ぶようにしましょう。
「コーヒーにクリーミーさをプラスしたいけれど、カロリーは抑えたい」という人はアーモンドミルクで作ったカフェラテがぴったりですよ。
さまざまな味わいのミルクを試してお気に入りの飲み方を見つけてみよう
今回はオーツミルク、ソイミルク、アーモンドミルクの味わいの違いについてお伝えしました。
オーツミルクは乳製品、大豆、ナッツアレルギーがある人でも飲むことができます。ソイミルクとアーモンドミルクについては、大豆アレルギーやナッツアレルギーの人は注意が必要です。
今までコーヒーには牛乳やポーションミルクしか入れたことが無かったという人も、それぞれの味わいや特徴を参考にしながら、いろいろな植物性ミルクを試してみてはいかがでしょうか。
きっとコーヒーの新たな楽しみ方を発見できることでしょう。