あなたは「酢コーヒー」を飲んだことはありますか?酢コーヒーと聞いて、「コーヒーにお酢!?なんだか合わなそう…」と思うかもしれません。しかし、コーヒーの苦味とお酢の酸味が意外と相性良く、まろやかな味わいが楽しめるのです。
また、コーヒーだけ飲むよりも、驚くほどの健康効果が期待できることがわかっています。今回は、酢コーヒーについて、得られる健康効果や、1日の摂取目安量、簡単に酢コーヒーが作れるレシピについてご紹介します!
「酢コーヒー」で得られる健康効果
コーヒーは病気予防に効果的
コーヒーにはポリフェノールの一種である、「クロロゲン酸」が多く含まれています。
実は、このクロロゲン酸の働きにより、心臓病や脳卒中、認知症や糖尿病など、さまざまな病気を防ぐ効果が期待できるのです。
昔は、「コーヒーはカフェインが入ってるから体に悪い」という人もいましたが、今では、コーヒーを飲まない人に比べて1日に2杯以上コーヒーを飲む人の方が、病気にかかりにくくなり、死亡リスクも下がることが、研究で明らかになっています。
「クロロゲン酸」と「酢酸」による相乗効果でどんな健康効果が得られる?
コーヒーのみでも、十分な健康効果が得られますが、コーヒーにお酢を加えることで相乗効果が生まれ、さらに健康効果が上がることがわかっています。
それは、お酢に含まれる「酢酸」が関係しています。酢酸はコーヒーに含まれるクロロゲン酸の働きを助ける、大事な役割を担っているのです。
では、コーヒーにお酢を加えて飲む「酢コーヒー」には一体どのような健康効果があるのでしょうか?ひとつずつ見ていきましょう。
◆腸内環境が改善される
酢酸は胃酸の分泌を促し、腸のぜんどう運動を活発にさせます。また、お酢には抗菌作用があり、腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌を増やしてくれるのです。
腸内環境が改善されることで、便秘予防にもなり、美肌効果も期待できますよ。
◆血圧が下がる
血圧の高い人が、お酢を摂取することによって血圧が下がると言われています。(正常値の方は下がることはありません)
一方、コーヒーに含まれるクロロゲン酸も、血管をしなやかに保つ働きがあり、動脈硬化を防ぐ役割を担っています。動脈硬化とは、血管の老化のことです。動脈硬化があると、血流が悪くなり、さらに高血圧になりやすいと言われています。
酢コーヒーを飲み続けることで、血管を酢酸とクロロゲン酸のダブル効果で高血圧になるのを防ぎ、血圧を下げることができるのです。
◆血中脂質を下げる
お酢に含まれる酢酸は、血中脂質を下げてくれる働きを持っています。血中脂質が高いと、動脈硬化の原因となります。
動脈硬化になると、心筋梗塞や脳卒中といった重大な病気を引き起こす恐れもあるのです。血中脂質を下げることで、これらのリスクを防ぐことができるでしょう。
◆内臓脂肪を減らしメタボリックシンドロームを予防する
酢酸には内臓脂肪を減らす効果があると言われています。内臓脂肪とは、お腹を中心とした内臓の周りにつく脂肪のことです。
内臓脂肪を減らすことで、高血圧、高血糖、脂質代謝以上などのメタボリックシンドロームを予防することができます。
また、メタボリックシンドロームは動脈硬化になりやすく、脳梗塞や心筋梗塞を起こす危険性が高くなります。特に肥満傾向にある方は、普段から内臓脂肪を減らす意識をして、酢コーヒーを飲み続けると良いでしょう。
酢コーヒーは1日何杯飲むと効果的?
酢コーヒーは1日3~4杯飲むと効果的です。
コーヒーに含まれるポリフェノールは多く摂取しても問題ありませんが、同時にカフェインも多く摂取することになります。カフェインの摂り過ぎは、頭痛や吐き気、手足のしびれなどの症状を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
また、お酢に含まれる酢酸は過剰に摂取すると、胃を荒らす恐れがあります。お酢の摂取量は1日大さじ1~2杯までにしましょう。
酢コーヒーの飲み過ぎは、せっかくの健康効果も得られなくなるばかりか、かえって悪影響を及ぼしてしまいますので、必ず目安量を守って飲んでくださいね。
酢コーヒーの作り方
「酢コーヒーに入れるお酢ってどれを選べばいいの?」と疑問をお持ちの方もいるかもしれませんね。結論からお伝えすると、酢コーヒーを作る時に使うお酢は何でもOKです。
穀物酢や純米酢をはじめ、黒酢やリンゴ酢、ワインビネガーなどさまざまな種類がありますが、コーヒーの味わいによって相性も変わってきます。いろいろ試して、自分のお気に入りの組み合わせを発見してみるのも楽しいですね。
それでは、酢コーヒーの作り方を紹介していきます!
【材料】(1人分)
・インスタントコーヒー 小さじ2程度
・お湯 200ml
・黒砂糖またははちみつ 小さじ1
・お好みのお酢 小さじ1
【作り方】
①お湯を沸かします。
②カップにインスタントコーヒーと黒砂糖または、はちみつを入れ、お湯を注ぎます。
③スプーンで混ぜて溶かしたら、お酢を加えて混ぜて、できあがり!
コーヒーはドリップコーヒーも可能です。紹介した分量は目安ですので、お使いになるコーヒーカップの大きさに合わせて、コーヒーやお湯、お酢の量を調整してください。
また、冷めると酸味が強くなってしまうため、なるべく温かいうちに飲むことをおすすめします。
加えて、開封したお酢は冷蔵庫で保存しましょう。お酢は腐ることはありませんが、酸化が進み風味が落ちていくためです。純粋なお酢なら約1年間、リンゴ酢や黒酢などは半年以内に使い切るようにしてくださいね。
生活に「酢コーヒー」を飲む習慣を取り入れて健康な体を手に入れよう
忙しくて食生活が乱れがちな方にもおすすめの酢コーヒー。
なかなか栄養バランスの良い食事が摂れないという方でも、コーヒーにたった小さじ1杯のお酢を加えるだけで、病気予防や腸内環境の改善、高血圧やメタボリックシンドロームを防ぐなど、さまざまな健康効果を得ることができますよ。
1日3~4杯を目安に飲み続けることで、あなたの体にも良い変化が見られ、健康効果を実感できることでしょう。
ぜひ、お好きなお酢とコーヒーの組み合わせを見つけて、自分だけの酢コーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか?