コーヒーには欠かせない水選び!水の硬度について

コーヒーには欠かせない水選び!水の硬度について

「コーヒーは毎日欠かさず飲んでいる」といっても、水にまでこだわっているという人は少ないのではないでしょうか。

コーヒーのおよそ99%を占めるのは水のため、実は水の選び方によって味わいは大きな影響を受けるのです。

とはいえ、どの水を選べば美味しくコーヒーを飲めるのかは情報も少なく、販売されている水の種類も多く選びにくいですよね。

そこで今回は、コーヒーに適した水の硬度について詳しく解説します。

水の硬度

水の硬度

水の硬度には種類があります。硬度がどのように分類されるのかもあわせて、はじめに水の硬度の種類を確認しましょう。

硬水・中硬水・軟水
水の硬度は、ざっくりと分類すると、硬水、中硬水、軟水に分けられます。硬水、軟水という言葉は聞いたことがあるという人が多いのではないでしょうか。

この硬度は、ミネラルと呼ばれるカルシウムやマグネシウムのイオンが水1000ml中にどれだけ含まれているかで分類されます。

硬度の表示方法は国によって異なり、日本では軟水・硬水の境について、一般的に硬度100mg/L未満が軟水、100mg/L以上が硬水と分類されているそうです。

しかしこの分類方法は出典が明らかになっておらず、出典が明確な分類方法としてはTaylorの分類とWHO(世界保健機関)が提唱している方法の2つがあります。

Taylorの分類では、50mg/L未満が軟水、50~100mg/Lが中軟水、100~150mg/Lが軽度の硬水、150~250mg/Lが中硬水、250~350mg/Lが硬水、350mg/L以上が非常に高度な硬水になります。

WHOが提唱している分類方法では、60mg/L未満が軟水、60~120mg/Lが中硬水、120~180mg/Lが硬水、180mg/L以上が非常な硬水です。

ヨーロッパ・日本での一般的な硬度
ミネラル含有量が少ない軟水は口当たりがまろやかで飲みやすく、ミネラル含有量が多い硬水は重たかったり苦味を感じたりするのが特徴です。

日本では水道水をはじめ軟水が多いのですが、ヨーロッパでは硬水が多いといわれています。この違いは、実は地形が関係しているのです。

日本は雨が多く降る気候のうえ、島国で国土が狭いことがあり、水が地層に溜まらず流れてしまいます。ミネラル分も一緒に流れてしまうため、日本の水は軟水になるのです。

一方ヨーロッパは石灰岩地層が多く、大陸という地形的な特徴の関係で、水が溜まる時間が長くなるため、ミネラル分が多く溶け込んだ硬水が多くなります。

また同じ日本国内でも、関東地方の一部と沖縄本土では硬度が高い水が出るのだそう。原因は、関東では関東ローム層、沖縄ではヨーロッパと同じ石灰岩の地層の影響といわれています。

コーヒーに適した硬度
水の硬度によって、コーヒーの味わいは変わります。コーヒー豆本来の味を堪能したいのなら、ミネラル含有量が少ない軟水を選ぶと良いでしょう。軟水には苦味が溶け込みにくく、口触りがまろやかな味わいを楽しめます。

一方硬水を使った場合は、苦味が強いコーヒーを味わうことができます。エスプレッソのような苦味を特徴とするコーヒーとは相性が良いといえるでしょう。

コーヒーに適した硬度はお好み次第ともいえますが、硬度が高すぎる水はコーヒーの風味に影響を受けすぎてしまうことがあります。

硬度の作用と注意点

硬度の作用と注意点

水の硬度は、水に含まれているミネラルの量で決まるということを説明してきました。

では、水に含まれているミネラルにはどのような作用があるのか、美味しいコーヒーを味わうために注意しておくのはどのようなことなのか解説します。

水分に含まれるミネラル
前述した通り、水に含まれているミネラルにはカルシウムとマグネシウムがあります。

カルシウムやマグネシウムには苦味や渋味を感じやすくする働きがあるため、硬度が高い水を使うと、本来とは違う苦味や渋味が際立つ味になってしまうこともあるでしょう。

また硬度が高すぎる水を使うと、溶け込んでいるミネラル成分が抽出の妨げとなり、単なる薄いコーヒー色の液体になってしまうこともあるのだそうです。

しかし反対にミネラル成分が入っていない純水を使うと、過剰に抽出されることで雑味が出てしまいます。

さらに、コーヒーに多く含まれているクロロゲン酸は、硬水よりも軟水のほうが多く抽出できます。クロロゲン酸はポリフェノールの一種であり、がんや糖尿病などの予防効果があるという説もあるようです。

水出しでアイスコーヒーを作るときにも、硬水だと抽出されづらくなります。そのため軟水のミネラルウォーターか水道水を使うと良いでしょう。

コーヒーに使う水の硬度はお好み次第とはいえ、軟水から中硬水くらいを使うのがおすすめということがわかります。

ミネラルウォーターとして市販されている天然水は、日本国内でも地域によって硬度が異なります。購入の際にはチェックするようにしましょう。

長時間の沸騰を避け温度にも気を付ける
温度が高いお湯にしたほうが抽出効果は高くなりますが、苦味や酸味が多く出すぎてしまい、コーヒーの風味を妨げます。

また水には鮮度が大切です。長時間沸騰させたり2度以上沸騰させたりすることで酸素や二酸化炭素が抜けてしまい、鮮度を損ねてしまうので気を付けましょう。

インスタントコーヒーやドリップコーヒーを淹れるお湯の適温には諸説ありますが、約80度から90度が良いという説があるので参考にしてみてください。

また水はお湯よりも抽出効果が下がるため、水出しコーヒーの場合は焙煎が深めのコーヒー豆を使うようにすると良いです。

水の硬度にもこだわってお気に入りの一杯に

毎日のようにコーヒーを飲んでいても、使う水の硬度に味の違いが出るとは知らなかったという人もいるかもしれません。

水の硬度は、含まれているミネラル成分の量で決まります。ミネラル成分含有量が低い軟水のほうがコーヒー豆本来の味を堪能でき、硬水は苦味や渋味を強く感じられるでしょう。

水の鮮度や硬度にもこだわり、自分好みの一杯でほっと一息つかれてはいかがでしょうか。

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コーヒーステーション編集者
自分ではなかなか難しいコーヒー選びをサポートすること。コーヒー器具の開発、販売を手がける株式会社ハリオ商事自ら、コーヒーの淹れ方やコーヒー豆の選び方などを発信しています。

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