「アウトドアとコーヒー」に焦点を当て、コーヒー器具を展開している「ゼブラン-Zebrang」。
ミルやドリッパー、ケトルなどコーヒーを美味しく淹れるのに欠かせない器具がアウトドア仕様で販売されているんだけど、今回紹介するのはマグ。
「真空二重マグコーヒーメーカー Zebrang」は、その名の通り保温マグとして使えるし、付属のストレーナーを使うことでコーヒーを抽出することもできる商品。
実は前にこちらの商品について紹介する機会をいただいたんだけど、今回はネットショップ限定で付属品が異なるバージョンを販売するということで筆を取らせて頂いた。
保温性能がグッと上がっているので、アウトドアの肌寒い環境でコーヒーを楽しむ人はもちろん、仕事をしながらゆっくりコーヒーを楽しむ人にもぜひおすすめしたい。
商品ページ:https://shop.hariocorp.co.jp/products/zb-smcm-300b-ec
外観レビュー
さっそく外観からレビュー。
まずはマグ本体。
ステンレスでできた本体は黒を基調としたデザインでシルバーのロゴがあしらわれている。
持ち手は大きめに作られているからとても使いやすい。
実容量はおよそ300mlとたくさん飲みたい人の需要も満たしてくれる。
こちらは前回紹介したマグと変更なし。
続いてコーヒーを抽出するためのストレーナーとふた。
こちらも変更なし。
ストレーナーにコーヒー粉を入れてお湯に数分浸け込むことでコーヒーを抽出できる。
いわゆる「浸漬式」といわれる抽出法。
名前の通り浸け込むことでコーヒーの成分を水へと移す抽出方法のこと。
「浸漬式」は、再現性の高さが魅力だと個人的に思う。
コーヒーを淹れるとき、淹れ手の技術がほとんど加わらない。
豆の挽き目・量やお湯の温度・量、抽出時間を固定すれば自分好みな味を何度でも再現できる。反対に淹れ手の技術が多分に影響するのが「透過式」と呼ばれる抽出法。
代表的なのはハンドドリップかな。
お湯の注ぎ方・勢い、注ぐ回数、抽出時間の変化など「浸漬式」に比べて味の再現性に乏しい。だからこそ、淹れる毎にあれこれ試行錯誤して自分好みな味を探索するのが楽しいんだけどね。
こちらの抽出法が好みなら、ゼブランからV60ドリッパーのアウトドア仕様が販売されているから選択肢のひとつになる。
そして最後にもう一つのふた。
こちらが変更点。
前回紹介したマグでは、このふたではなく持ち運び用のメッシュ袋がついてくる。
個々人の使用用途に合わせて購入してほしい。
ふたにはパッキンがついていて密閉できるので、付けると保温性が格段に上がる。
公式によると、ふたをつけることで1時間経過後も73℃をキープしてくれるとのこと。
商品詳細をまとめるとこんな感じ。
製品サイズ | 幅 120 × 奥行 93 × 高 107 mm 口径 85 Φ |
容量 | 実用容量:300 ml |
材質 | 本体/ステンレス、 ハンドル・フタ・ストレーナー/ポリプロピレン フタパッキン/シリコーンゴム |
原産国 | 本体、保温フタ/中国製 かぶせフタ、ストレーナー/日本製 |
コーヒーを美味しく淹れるコツ
さっそく「真空二重マグコーヒーメーカー」を使用してコーヒーを淹れるんだけど、その前に美味しく淹れるコツを紹介。
ポイントは「お湯の温度」「抽出時間」「豆で購入すること」。
●お湯の温度
基本的に、温度が高いほどコーヒーの成分がよくお湯に溶け出すと言われている。
ややこしい話、成分の種類によって水への溶け出しやすさが違えば、温度の違いで溶け出しやすくなったり変らない成分があったりと、抽出温度によって溶け出す成分のバランスが変化すると考えられている。つまりコーヒーの味や香りに違いが出てくる。
コーヒーに含まれる成分は数多く、まだまだ科学で解明されていないものがあるので、温度によってどんな変化があるのかはわかっていないけど、よく言われていることがある。
それは抽出温度が高すぎると雑味・えぐみが現れやすく、低すぎると成分が十分に抽出されずに薄いコーヒーになるということ。
それともう一つ。
浅煎りは高温、深煎りは低温、というのもよく言われている。
このあたりもおそらく焙煎度によって溶け出しやすい・にくい成分構成に違いがあるからだと思うんだけど、深堀りすると化学の勉強になりそうだからこのへんで。
何はともあれ一番大切なのは美味しいコーヒーを飲むこと。紹介したことを意識して風味のアレンジをしてみてください。
●抽出時間
コーヒーの抽出レシピを検索すると、「何分何秒落ち切りで完成!」のように抽出の終了時間を明記しているのを見ると思う。
これもやはりコーヒーの味に大きな影響を与えるから明記されている。
意識することは「長く抽出しすぎない」こと。
抽出後半になるほど雑味が出てくるから適当なタイミングを見計らって抽出を終えるのが美味しく淹れるポイント。
飲んでみて軽いなら少し時間を長く、雑味を感じるようであれば時間を短くして風味を調整してみてください。
●粉ではなく豆で購入すること
コーヒー豆を挽くためのミルを持っていれば、豆を購入してコーヒーを淹れる直前に粉にすることをオススメしたい。
豆の状態の方が粉の状態に比べて風味の劣化を抑えられるし、何より香りがいい。
そして、自ら豆を挽く場合は「挽き目」に注目。
ポイントは「細かいほど抽出速度、濃度が上昇する」ということ。
ただ、細かすぎるとまずい成分も出やすくなるということを忘れずに。
実際に抽出していく
それでは実際にコーヒーを抽出していく。
1. マグにお湯を注いで温めておく
2. コーヒー粉をストレーナーに16g入れる
ストレーナーに粉を入れたらマグにセットしておく。
今回は中挽きで。
スケールで計量しながらコーヒーを淹れることをおすすめしたい。
もっとこんな味にしたい、そう思ったときg数を把握していれば味を変えることが容易になる。
3. 沸騰したお湯を冷めたポットに移し、マグカップに210g注ぐ。
冷めたポットに移すことで温度を下げられる。正確にやりたい人は温度計を使ってもいい。
それと、今回は210gのお湯を注いだけどマグの容量にはまだ余裕がある。
一度でもっとコーヒーを淹れたい人は粉の量やお湯の量などを調整してみて下さい。
4. お湯を注いでから4分経過後、ストレーナーを持ち上げる
ストレーナーはマグの縁に引っ掛けることができるから、少しの間置いておけば水を切れる。
5.完成!
用意するのはコーヒー粉とお湯、そして「真空二重マグコーヒーメーカー」だけ。
これだけで美味しいコーヒーが飲める。
注意点はマグの底に微粉がたまることかな。
フレンチプレスや金属フィルターでも同じことがあるんだけど、微粉がフィルターから抜けて底の方にたまる。 だから最後の方はざらつきを感じるから苦手な人は少量残して飲むのがオススメ。
ぜひ、メッシュ袋付きマグか今回紹介したふた付きマグ、お好みの方を購入してコーヒーをお楽しみください。
それでは!