美容や健康面でも長く高い注目度を保ち続けている腸活。通常カラダの内側のメンテナンスは目に見えにくい分、効果がわかりにくく長続きしにくいものだ。だが、腸内環境の改善や取り組みは効果を実感しやすく長続きしやすいのかもしれないのだろうと思う。脳に次ぐ神経細胞の多さと、脳とは別の独立した指令を送ることから腸は第二の脳と呼ばれていたりと、ナカナカ興味深いものだ。今回はその腸活とコーヒーの関係性について紹介していこう。
そもそも腸活ってなに?
腸活とは、腸内環境より良くするための生活習慣である。食生活や運動習慣を見直すことで腸の状態を良くし、より健康的な生活を送りやすくするものだ。具体的に善玉菌を含む発酵食品や海藻類、食物繊維が多く含まれる食品を摂ることを心がけたり、運動を通して便をだす力の元になる腸腰筋を鍛えたりと方法はさまざまだ。
期待できる効果は?
腸活は免疫力の向上や、美肌、ダイエット、便通の改善に効果的とされている。そしてなんと精神の安定にもつながると言うことだ。脳や腸には幸せ物質とされているセロトニンが分泌されており、体内のほとんどのセロトニンが腸内に存在しているとされている。つまり腸活をすることで健康でキレイになり心もハッピーになるということだ!
これはもうやるしかないでしょと思うのだけれど、効果の実感には個人差があるため、スタートしてから3ヶ月は継続した方がいい。習慣化することで変化に敏感になり、より効果を実感することができるだろう。
コーヒーと腸活の関係
結論から言うとコーヒーは腸活に効果があるとされている。コーヒーに含まれる水溶性の多糖類が特定のビフィズス菌を増やしてくれるのだ。また、1日2杯以上コーヒーを飲む人は飲まない人と比べて腸内細菌叢(ちょうないさいきんさい)が豊富で、なおかつその細菌が抗炎症的だということ。つまりコーヒーを愛飲することで、腸内の細菌のバランスをよくする効果が期待できるということだ。これらはコーヒーに含まれるポリフェノールの効果もあるのではないかと推測されており、引き続き情報がブラッシュアップされていくことだろう。
腸活にコーヒーを取り入れてみよう
コーヒーを腸活に取り入れる場合、注意しなければならない点があるのでいくつか紹介しよう。
1.砂糖の使用
特に精製された白砂糖は、腸内の悪玉菌を増やす手助けをしてしまう。悪玉菌が腸内で優位になると消化不良をおこしたり、便通が悪くなってしまう原因になる。砂糖を完全に断つことは難しいが、できる限りブラックで、自分に合った飲みやすいコーヒーを探すのがいいだろう。
2.人工甘味料の使用
砂糖がダメなら人工甘味料を、と言うのも気をつけたほうがいい。これもまた同様の理由で腸内環境の悪化に繋がってしまうとされているからだ。人工甘味料は悪影響がないとされている意見もあるので悪しからず。
3.乳製品の使用
乳製品は、個人差ではあるが消化が難しい人もいる。北欧の人に比べて日本人は乳糖不耐症の割合が多く、乳製品の消化吸収が苦手な人もいるのだ。例えば牛乳を飲んでお腹がゴロゴロする人は要注意である。ただ乳製品の中には発酵食品も多く、効果が期待できるため、自身の体質に合わせて摂取していく方がいいとされている。
コーヒーはブラックで飲むことをオススメしたい。コーヒーによって腸活の効果を実感するのにはできる限りブラックの方が好ましいだろう。コーヒーにはさまざまな飲み方があるが、自分の体調や体質と相談しながら腸活の効果を高めていってほしい。
コーヒーに合う腸活おやつ
できる限り腸にとって優しい食品を摂りたいものだが、甘いものを一切取らないと言うのも難しい。腸活にも色々と理論やメソッドがあるので自分の生活にあった方法を探すのがいいだろう。コーヒーに合うおやつを紹介していこう。
1.さつまいも
さつまいもの食物繊維には腸の働きを活発化させる効果があり、コレステロールや血糖値も下げてくれるのだ。特に皮にその食物繊維が含まれているので皮ごと食べる方がいい。レンジやオーブン、炊飯器での調理など比較的調理も簡単で、なおかつコーヒーとの相性抜群。ぜひ日常のおやつに取り入れてみてほしい。
2.ドライフルーツ
腸活にはフルーツを摂ることも効果的とされているが、忙しい日常ではパッと食べるのは難しい。そんな時はドライフルーツがオススメ。フルーツの素朴な甘味が凝縮されているので、ぜひフルーティーなコーヒーといいペアリングになることだろう。ただ購入時には砂糖の使用の有無を確認した方がいい。
3.オートミール
オートミールも食物繊維が多く含まれ腸内環境の改善にも期待できる。汎用性も高く色々な味付けにできるので、朝食にもぴったり。フルーツやヨーグルトと合わせればより美味しく楽しめるだろう。しっかりめの濃いコーヒーがよく合うと思う。
さいごに
腸内環境を整えることで、より高いパフォーマンスが期待できる。ぜひ効果が期待できるコーヒーと一緒に腸活というライフスタイルを謳歌してほしい。
参考資料
全日本コーヒー協会:https://coffee.ajca.or.jp/webmagazine/health/100health/