街に溶け込み、日常に根付いたカフェ・喫茶店文化。
コーヒーは大人の飲み物、なんて思っていたのも今は昔。アレンジレシピが増えて学生が当たり前のようにコーヒーを飲む、そんな光景を見ることが多くなった。
家でゆったりしている時、友人と出掛けている時、オフィス内で、とシーンを選ばずコーヒーを飲用する機会が幅広い世代で増えている。
多くの人が日常的に飲むからこそ、たまに起きるアクシデントが服にとんだコーヒーのシミ。
家にいる時ならまだいい。だけど、お出かけ中であったり仕事中なら手早く処置をしないと格好がつかない。
ということで今回は、服についてしまったコーヒーのシミの処置方法を2つのシーン別に解説。
染み抜き前にチェックすること
染み抜きに入る前にチェックしておきたいことがいくつかあります。
しっかりとシミを落とすため、そして服にダメージを残さないために処置に入る前にしっかりと確認してください。
■服の素材を要チェック
シミを素早く落とすことは大切ですが、そのせいで服を痛めてしまっては元も子もありません。
どんな素材の衣類にシミが付着したのかによって対応を変える必要があります。
チェックすることは2つ。
1点目は洗濯表示タグのチェックをすること。
もし桶のマークに「×」の表示がある場合、家庭では染み抜きができないのでクリーニング店に任せることになります。
2点目は色落ちテスト。
色柄物の衣類の場合、染み抜きの際に色落ちしてしまう恐れがあるので要チェック。
方法はとっても簡単。
中性洗剤をつけた布(タオル)をシミのついた衣類にトントンと押し付けて色が移ったかを確認するだけ。
念の為、衣類の目立たない場所で確認することを推奨します。
こちらも色が移ってしまった場合、クリーニング店へと持ち込んで相談することになります。
以上で問題なければ染み抜きを実行しましょう。
染み抜きは早ければ早いほど落としやすいので、早めに行動を起こすことが大切です。
外出先編 ー応急対応ー
用意するもの
- 布2枚
- 手洗い用石鹸(食器用中性洗剤)
布がなければおしぼりなどでも代用可能ですが、乾いた布を1枚は用意してください。
また、洗剤や石鹸を用意できる状況でない場合は水洗いで対応しましょう。
それでは早速手順を紹介。
1.シミがついた部分を布でトントンと軽く叩いて水分を取り除く。染み抜きの作業をするときは「トントンと軽く叩く」ことが基本になります。強くゴシゴシすると衣服の繊維が傷んだり、汚れが広がってしまうので注意してください。
2.表面に乾いた布を当てて、中性洗剤をつけた布で裏側からトントンと叩いて汚れを乾いた布へと移していく
3.布の洗剤がついていない部分を水で濡らして、同じようにトントンとシミの部分を叩く
4.乾いた布で水分をとる
以上で応急処置は終了。
コーヒーのシミは早く対処するほど取り除きやすいので、素早く処置をして、シミが残っている場合は自宅でしっかり取り除きましょう。
自宅編
用意するもの
- 食器洗い用の中性洗剤
- 布(タオル等)
- 歯ブラシ
1.衣類を裏返して、シミ部分の下に乾いた布をひく。
(もし、コーヒーをこぼしたばかりなら、衣類を裏返す前に水分を拭き取っておく)
2.中性洗剤(食器用洗剤)をシミに直接かけて、指で馴染ませる。
3.歯ブラシでトントンとシミのある部分を叩いていく。
下にひいた布へとシミ汚れを移していくイメージで優しく叩くことが大切。
強くゴシゴシしてしまうと、シミが広がる恐れがあるほか衣服の繊維も傷つけてしまう恐れがあるので擦るのではなくトントンと叩くことを意識してください。
4.洗面器などに水を張って、シミ部分を水ですすぐ。
5.洗濯機でいつも通り洗えば完了です。
ただ、洗濯用洗剤は「蛍光剤」が含まれていないものを使うようにしてください。
シミと反応して色落ちする可能性があります。
以上がコーヒーの染み抜き方法になります。
これでコーヒーのシミが落ちない場合は漂白剤を使うという選択肢もあります。
ただし、記載された使用方法や注意点をしっかり確認することや色落ちテストを行うなど注意をして染み抜きを行なってください。
最後に
本記事では、コーヒーの染み抜き方法についてご紹介しました。
大切なことは、「早めの対応」と「トントンと叩く」こと。
もちろん、洗濯表示タグを確認するなど衣類に傷をつけないために注意して染み抜きを実行してください。
なかなかシミが落ちそうにない場合は、クリーニング店へお願いすることをおすすめします。
何事もプロに任せるのが一番安心ですからね。