最近ではコーヒーの健康効果が注目され、カフェインやポリフェノールの一種であるクロロゲン酸の働きによって、病気予防や基礎代謝アップ、リラックス効果などさまざまな効果が期待できることで話題となっています。
しかし、コーヒーと大豆製品の相性がばっちりということを知る人は多くはないでしょう。実は、コーヒーにきな粉やおからを加えることで、健康やダイエット効果がさらに期待できると言われているのです。
そこで今回はきな粉コーヒーやおからコーヒーの期待できる効果や作り方、おすすめの飲むタイミングなどについて紹介します!
きな粉コーヒーとは?
「きな粉コーヒー」とはその名の通り、コーヒーにきな粉を加えた飲み物のことです。砂糖とはまた違った、きな粉のほんのりとした甘さがコーヒーの苦味を緩和してくれておいしくなると言われています。
しかも、きな粉はそもそも大豆を細かく砕いて粉状にしたもので、イソフラボンや食物繊維などが含まれており栄養満点!きな粉コーヒーを飲むことで健康面への効果も期待できるのです。
では一体どんな効果があるのか、詳しく見ていきましょう!
きな粉コーヒーに期待できる効果
◆便秘解消の効果
きな粉は食物繊維が豊富なため、便秘解消効果が期待できます。食物繊維は胃や腸の中で水分を吸収してふくらみ、腸のぜん道運動を活発にし便通を促してくれるのです。
また、きな粉には大豆オリゴ糖も含まれており、腸内環境を整えてくれる効果があると言われています。なぜなら大豆オリゴ糖は腸の善玉菌を増やす働きを持っているからです。便秘にお悩みの人にもおすすめですよ。
◆血糖値の上昇を防ぐ効果
きな粉に含まれる食物繊維には、血糖値の上昇を抑える効果も期待できます。粘着性を持ち、胃や腸の中をゆっくりと移動するので、糖質の吸収をゆるやかにしてくれるからです。
甘いものを食べたい時にも、きな粉コーヒーを飲みながら食べることで効果が期待できるでしょう。
◆生活習慣病を予防する効果
きな粉に含まれるイソフラボンは女性ホルモンの「エストロゲン」と似たような働きを持つと言われています。加齢とともにエストロゲンは減少し、更年期障害などの症状が起こりやすくなります。
しかし、イソフラボンを摂取することで、更年期障害を和らげる効果が期待できるのです。またイソフラボンにはコレステロールを低下させ、動脈硬化を防ぐ働きもあると言われています。
1日何杯まで?おすすめの飲むタイミングは?
きな粉コーヒーは1日3~4杯までがおすすめです。コーヒーにはカフェインが含まれているため、飲み過ぎてしまうと頭痛やめまい、胃腸の調子を崩してしまうなど、体に悪い影響を与えてしまう恐れがあります。
加えて、きな粉に含まれるイソフラボンも、過剰に摂取してしまうと婦人科系の病気の発症率が上がってしまうという報告もあります。国の食品安全委員会が推奨するイソフラボンの適正量の目安は1日あたり50mg~75mgです。
きな粉は大さじ1(6g)で約10mgのイソフラボンが摂取できます。イソフラボンは豆腐や納豆、味噌などにも含まれているため、トータルバランスで考えることが必要です。
ですから、コーヒー1杯に対しきな粉は小さじ1~2杯であれば問題なく、健康面への効果が期待できる飲み方であると言えるでしょう。
飲むタイミングはやはり朝がおすすめです。朝飲むことでカフェインの効果も働き、頭がシャキッとしますよ。または、昼食後や仕事や家事で疲れた時に飲むのもおすすめです。
おからコーヒーとは
続いて、おからコーヒーについて解説します!おからコーヒーとは、コーヒーにおからパウダーを加えたアレンジコーヒーのことです。おからをそのまま入れるのではなく、パウダー状のものを入れるのがポイントです。
おからパウダーはいろいろな料理やお菓子作りに使われていて、栄養価も高いことで知られています。では、早速おからコーヒーに期待できる効果を見ていきましょう!
おからに期待できる効果
◆ダイエットにも!脂肪燃焼効果
おからコーヒーには脂肪燃焼効果があると言われています。なぜならおからパウダーの原料となる大豆には、必須アミノ酸が豊富に含まれているからです。
必須アミノ酸には新陳代謝を高め、内臓脂肪の燃焼を助ける働きがあります。加えて、コーヒーに含まれるカフェインには脂肪燃焼効果があると言われています。この2つの効能が相まって、脂肪燃焼に効果が期待できるのです。
◆肌のハリや弾力アップ!?美容効果
おからパウダーにはきな粉と同様に、大豆イソフラボンが豊富に含まれています。更年期障害などの生活習慣予防に効果が期待できるとお伝えしましたが、実はイソフラボンには美容効果もあると言われているのです。
女性にうれしい肌のハリや弾力、うるおいアップの効果が期待できるとされています。
◆満腹感が得られる食欲抑制効果
おからパウダーには大豆たんぱくが多く含まれています。この大豆たんぱくには、食欲を抑える働きがあると言われているのです。
また、おからパウダーは水を含むと3倍にふくれる性質を持っているため、満腹感が得られます。そのため、食事の前におからコーヒーを飲むことで食欲を抑えることができますよ。
1日何杯まで?おすすめの飲むタイミングは?
おからコーヒーも1日3~4杯までに留めておくのがおすすめです。きな粉コーヒーと同様に、大豆イソフラボンやカフェインの量に気をつける必要があります。
決してたくさん飲めばその分効果が得られるというわけではありません。過剰摂取は健康を害することもありますので、適正量は守るようにしましょう。コーヒー1杯につきおからパウダーはティースプーン1杯程度がおすすめです。
また飲むタイミングについてですが、朝が良いと言えるでしょう。しかし、ダイエット中の人においては食前に飲むのもおすすめです。先ほどもお伝えしたように、食欲抑制効果で満腹感が得られるため、食前に飲むことで食べ過ぎを防ぐことができるからです。
おからコーヒーをうまく取り入れることで、ダイエットの成功にも近づくことでしょう。
きな粉コーヒーとおからコーヒーどちらが飲みやすい?
きな粉コーヒーとおからコーヒーについて紹介してきましたが、「どちらが飲みやすいの?」と気になっている人も多いことでしょう。
結論からお伝えすると、一概に「こちらの方が飲みやすい」とは断定しにくいと言えます。理由は、味の好みは人それぞれだからです。じゃあ、どんな味わいがあるのか知りたいですよね。
そこで、きな粉コーヒーとおからコーヒー、それぞれのレシピを紹介しつつ、味の特徴についてお伝えしていきます!
きな粉コーヒーの作り方
【材料】(1人分)
・インスタントコーヒー
・お湯 200ml程度
・きな粉 小さじ1~2
・お好みで牛乳や砂糖 適量
【作り方】
①カップにお湯を注ぎインスタントコーヒーを入れます。
②きな粉を小さじ1~2加えてよく混ぜてできあがり!
いつものコーヒーに加えるだけなのでとっても簡単。きな粉のみでもほんのり甘さを感じられます。きな粉は牛乳との相性も良いので、お好みで加えてみるのもおすすめです。
甘いのが好きな人は砂糖適量入れるのも良いでしょう。牛乳や砂糖を加えることでよりまろやかな味わいになりますよ。
おからコーヒーの作り方
【材料】(1人分)
・インスタントコーヒー
・お湯 200ml程度
・おからパウダー(微粒タイプ) 小さじ1~2
【作り方】
①カップにお湯を注ぎインスタントコーヒーを入れます。
②おからパウダーを小さじ1~2程加えてよく混ぜてできあがり!
おからパウダーは粒子が細かい微粒タイプを使うのがおすすめです。今ではお菓子作りに使う人も多いため、スーパーでも購入できるでしょう。
おからコーヒーの特徴は、ソイラテ(豆乳ラテ)に近い味わいが楽しめることです。コーヒーの苦味や香りが緩和されるため、ブラックが好きな人には少し物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、普通にコーヒーを飲むよりも満腹感と栄養を効率良く得られるのでおすすめです。
いつものコーヒーにきな粉やおからをプラスしておいしくダイエットしよう
普段飲んでるコーヒーに、ほんの少しきな粉やおからを加えるだけで、よりさまざまな健康効果が期待できることがわかりました。
きな粉やおからなどの大豆製品には、脂肪燃焼に効果的な必須アミノ酸のたんぱく質や便秘予防に効果的な食物繊維、美容効果や生活習慣病の予防にも効果が期待できる大豆イソフラボンなど、私たちにとってうれしい効果ばかりと言えるでしょう。
そして、おからコーヒーは満腹感も得られるため、食べ過ぎ防止になりダイエットにも最適ですよ。まだ飲んだことがないという人も、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。
きな粉コーヒーとおからコーヒー、どちらがお好みかもご自身で味わいながら見つけてみてくださいね。