コーヒーのドリッパーの形状に注目!香りや味を楽しむならどういう形状がよい?

※本記事は2021年4月28日に公開された記事を再編集して掲載しています。

コーヒーのドリッパーの形状に注目!香りや味を楽しむならどういう形状がよい?

自宅でコーヒーを入れる時は、新鮮な香りも楽しみではありますが、コーヒーを入れる時間そのものを楽しみにする人もいます。

一方、ハンドドリップで入れるのに興味はあっても、初めにどんな道具を使えばよいかわからない、という人もいるでしょう。

今回は、まずハンドドリップに欠かせない、ドリッパーの種類や形状ごとの特徴について解説します。ドリッパー選びの参考にしてみてください。

ドリッパーの形状による違いはある?

コーヒーのドリッパーを見比べた時、ぱっとひと目見ただけでも気づけるのは、形の違いでしょう。ドリッパーの形の違いは、大きく分けて二つと考えてよいでしょう。

ひとつは、漏斗のような円錐を逆さにしたタイプ。そしてもうひとつは、円柱を底に向かって徐々に平たく圧縮したような、ちょっと変わった台形のようなタイプです。

円錐型のタイプは、コーヒー専門店などで使われているのをよく見かけます。確かに、ネルフィルターもこの形ですね。

一方、台形型のタイプは一般家庭でも見かけることが多く、比較的なじみが深いタイプといえるのではなのではないでしょうか。

では、一体この二つのタイプには、どのような違いがあるのでしょう。

【台形型】
台形型は、底部分の容積が大きく、コーヒーの粉も広く浅く入れられますので、お湯とコーヒー粉が接する面積も多くなります。そして、円錐型よりもゆっくり抽出されるためお湯に浸っている時間も長くなり、濃度が高く苦みも含んだ強めのボディを感じさせるコーヒーになります。

また、お湯を注ぐ速さやタイミングなどコーヒーを入れるテクニックがあまりなくても、一定の抽出スピードで安定した味を出せるため、初心者にも使いやすいドリッパーといえるでしょう。

【円錐型】
一方、円錐型のドリッパーは底部分の容積が小さく、コーヒーの粉もお湯も狭い幅で深く堆積します。これは、コーヒー粉に上から強い圧がかかり、成分を抽出する力も強くなるため、コーヒーの風味をしっかりと出すことにつながります。

また、台形型と比べて抽出のスピードが速いため、雑味が少なくすっきりした味わいのコーヒーを入れられますよ。

円錐型は、お湯を注ぐ量やスピードなどの違いでコーヒーの味わいを変えることができるため、プロからの支持も高いドリッパーといえるでしょう。

ドリッパーの形状による違いはある?

穴の数や大きさの違うのはなぜ

ドリッパーの底にある穴の違いにも意味があります。円錐形の場合、大きな穴が1個あいていて、台形型の場合は小さい穴が1個のものや、小さい穴が3個あいているものもあります。

【大小】
小さい穴が1個の場合、ゆっくりと時間をかけて抽出することになります。お湯の中にコーヒー粉が浸る時間が長いため、透過式と浸漬式の特徴を利用でき、力強いコーヒーの味わいを感じられるでしょう。

ちなみに、小さい1個の穴のタイプは、深煎りのコーヒーに向いており、ドリップの際は1回の注湯で入れることを想定して作られているとのことです。

大きな穴のものほど抽出のスピードは速くなります。コーヒーとお湯が触れる時間が短くなりますので、余分な雑味まで抽出されてしまうのを防ぐことができます。

ドリップ内にお湯がたまることがないため、注ぐお湯の量を加減すれば、コーヒーの濃さも好みに応じて調整できますよ。

【1~3個】
小さい穴が3個あいているタイプは、小さな穴1個のものと大きな穴1個のものの中間に位置するといえるかもしれません。

1個の穴のものより雑味がなく、さっぱりした飲みやすい味わいになります。けれども、お湯の注ぎ方で変化をつけることもできますので、お好みに応じた味を手軽に楽しむことも可能ですよ。

このタイプは、数回に分けて注湯しながらコーヒーを入れるように作られていて、オールマイティーなコーヒー粉に対応できるそうですので、飽きることなく長く使えるかもしれませんね。

穴の数や大きさの違うのはなぜ

ドリッパーのリブ(溝)の役割と違い

ドリッパーの内側を見てみると、凹凸のある筋があると思います。これはリブと呼ばれるもので、コーヒー粉を蒸らす時にしっかり膨らみを持たせる役割と、抽出されたコーヒーをカップへ誘導して流れを調節するという役割も持っています。

リブの形状は、ドリッパーの底に向かって真っすぐストレートに伸びているもの、らせんを描くように底に向かうスパイラル状になっているもの、全体に小さなダイヤの形で凹凸があるものなどがあり、このリブの形もコーヒーの味わいに影響を与えているそうです。

【ストレート】
一般的に、ストレートタイプのリブではドリッパーの穴に向かってコーヒーを早く流す働きがあるため、コーヒーの味わいもあっさりしたものになりやすいです。

【スパイラル】
スパイラルタイプの場合はリブの線が長くなる分、ドリッパー内に留まる時間も長くなり、コクのあるコーヒーを入れられるそう。

【ダイヤ】
ダイヤカットのタイプは、ドリッパー内のコーヒー粉全体からムラなくコーヒーを抽出できるため、豊かなコクも引き出せます。また、ダイヤのジグザグラインに沿って流れ落ちれば、ゆっくりと時間をかけた抽出ができるため、コーヒーのおいしさを最大限に引き出せると言われています。

小さなラインですが、コーヒーの味わいを左右する大きな役割があるようですね。

ハンドドリップを始めてみませんか?

ハンドドリップに欠かせないドリッパー。形状の違いや、穴の数と大きさ、リブの形のそれぞれがコーヒーの味に深くかかわり、複雑な味わいを生み出します。

力強いコーヒーを飲みたい時は台形型のドリッパーを使ったり、すっきりした飲み口でフレーバーや酸味を楽しみたい時は、スパイラルリブの円錐型にしてみたり、気分に合わせて使い分けてもよいでしょう。

コーヒーは、豆の挽き方やお湯の温度によって風味も変わってきますので、いろいろな組み合わせを楽しんでみてはいかがでしょうか。










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コーヒーステーション編集者
自分ではなかなか難しいコーヒー選びをサポートすること。コーヒー器具の開発、販売を手がける株式会社ハリオ商事自ら、コーヒーの淹れ方やコーヒー豆の選び方などを発信しています。

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