コーヒーが飲まれるようになった理由は?コーヒーの歴史と広まったワケをご紹介

コーヒーが飲まれるようになった理由は?コーヒーの歴史と広まったワケをご紹介

コーヒーを飲まない日はない、という人は多くても、コーヒーの歴史や起源を知っている人は少ないのではないでしょうか。

実は、コーヒーがはじめて飲まれたのはいつなのかは、はっきりとはわかっていません。

この記事では、コーヒーの歴史やコーヒー店のルーツ、どのように伝播したのかを詳しく紹介します。

コーヒーの生い立ち

「コーヒーがいつどこで発見されたのか」「どのような経緯で飲まれるようになったのか」これらのはっきりした文献は残っていません。

しかし、コーヒーの起源は、アラビアもしくはエチオピアだとされています。はじまりに関してはいろいろな説がありますが、なかでも3つの伝説が有力視されています。

カルディの伝説
9世紀頃、エチオピアに住む羊飼いのカルディは、ヤギがある木の実を食べた時だけ夜になっても騒がしく、元気で飛び跳ねていることに気がつきました。

そこで自分もその実を食べてみると、気分が良くなり元気になりました。

カルディの話を聞いた修道院の僧侶が、その実をゆでて僧侶たちに飲ませると、儀式中に居眠りしないことがわかったのです。

この噂が「眠らない修道院」として国中に広まり、その後は薬としても用いられるようになりました。

モカの伝説
13世紀頃に、イエメンのモカに住むイスラム神秘主義修道者のシーク・オマールは、王女の病を祈祷で治しましたが、王女に恋をしたため、追放されてしまいました。

追放され、食べ物を探している時に、美しい鳥が赤い実を食べて陽気にさえずっているのを発見したのです。そこで、自分もその実をスープにして飲んだところ、おいしいうえに元気がでたことに気づきました。

それからオマールはその実をつかって病人を助けるようになり、その貢献により再び街に戻ることができたのです。

ただし、「モカの山の中にコーヒーノキが本当にあったのか?」が疑問点とされており、「創造されたものではないのか」とも言われています。

ゲマレディンの伝説
15世紀、アラビア半島のアデンに住んでいた教師ゲマレディンは体調を崩していました。

そんなとき以前エチオピアに旅行に行った時に聞いたコーヒーの効用を思い出したのです。実際にコーヒーを取り寄せて飲んでみると、体調が良くなり、眠気も取れることがわかりました。

その後、ゲマレディンは修道士たちにコーヒーを飲むことを進言し、コーヒーを飲む文化が広まりました。

コーヒーの生い立ち

コーヒー店のルーツ

コーヒー店のルーツは古く、1510年には、エジプトのカイロでコーヒーハウスのような場所が誕生しています。

世界初のコーヒーハウスはどこで?
世界初のコーヒーハウスは、1554年にトルコのコンスタンチノープルで生まれた「カヴェー・カネス」です。

この頃のコーヒーは、煎ったコーヒー豆を石臼で挽いて煮出して飲んでいました。

ヨーロッパに広まったのは、1650年代。ロンドンで貿易を営んでいたダニエル・エドワードが、トルコから連れてきたパスカ・ロゼにコーヒーを淹れさせ、客にごちそうしたのがきっかけとされています。

そのコーヒーが好評で、1652年にはコーヒー店をオープンさせ、大人気となって広まったと言われています。

ドリップ式が考案されたのはフランス
ドリップ式は、1763年にフランスのブリキ職人によって考え出されました。

名前も残っていないこのブリキ職人は、ポットの中に布に入れたコーヒーの粉を入れ、熱湯を注いで入れることを思いついたのです。これにより、コーヒーの香りや風味、味がより豊かに味わえるようになりました。

日本初のコーヒー店は明治になってから
日本にコーヒーが持ち込まれたのは、江戸時代に長崎の出島にやってきたオランダ商人が持ってきたのがはじまりだとされています。

そして、日本初のコーヒー店ができたのは、明治維新以降。1888年に東京にできた「可否茶館」が日本初のコーヒー店です。

インスタントコーヒーの発明は日本人
コーヒーを語る時に避けて通れないのがインスタントコーヒーではないでしょうか。

インスタントコーヒーは、忙しい時でもあっという間に手軽に飲めるため、忙しい現代人にとって非常に重宝しているコーヒーです。

実はそのインスタントコーヒーは、『加藤サトリ』という日本人が発明したのです。

ただし、加藤氏が発明したインスタントコーヒーは、その時代に製品化までは行きつきませんでした。

その後2年経ち、アメリカ人のジョージ・ワシントンが加藤氏とは別の作り方でインスタントコーヒーを発明し製品化に成功します。それをきっかけにインスタントコーヒーは普及し出したと言われています。

コーヒーの伝播

コーヒーは、6世紀から9世紀にかけてエチオピアからイエメンに伝わり、13世紀になって中東、さらにヨーロッパへと広まりました。

ヨーロッパに伝わったコーヒーは、その後、アメリカをはじめ世界中へと広まり現代に至っています。

コーヒー店のルーツ

コーヒーの歴史を知ってさらにおいしく飲もう

コーヒーには長い長い歴史があります。

その歴史を知るとコーヒーが一層おいしく感じられそうです。

今回はインスタントコーヒーにも少し触れました。今までは忙しい合間にインスタントコーヒーを淹れ、何かをしながら飲んでいたかもしれませんが、これからは少し歴史に思いを馳せつつ少しだけコーヒーと自分に向き合う時間になりそうですね。

休日にはゆっくりとコーヒーを淹れ、味わいながらコーヒーのたどった歩みを思い浮かべると、コーヒーの味がますます味わい深いものとなるのではないでしょうか。

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コーヒーステーション編集者

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