「 た 」行から始まるコーヒー用語
- 代用コーヒー(だいようこーひー)
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コーヒー豆を使わず、コーヒー豆以外の材料で作られた代用ドリンク。戦争でコーヒー豆が手に入りにくいことや、宗教でコーヒーが飲めないことなどにより、代用コーヒーが作られた。原料では、タンポポの根、穀物の種、ドングリやチコリーの根などのものがある。現在、カフェインに弱い人や妊婦などで引用されることが多い。
- タンパク質(たんぱくしつ)
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コーヒー生豆と焙煎豆の主成分である。焙煎時は糖類と共にメイラード反応が起こり、コーヒーの味と香りに影響する要素である。抽出後はほとんど残っていない。
- タンパー
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エスプレッソを抽出時に使う器具である。エスプレッソマシンのフィルターホルダーにコーヒー粉を平らに押し固めるための器具。
- タンピング
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エスプレッソマシンのフィルターホルダーにコーヒー粉を平らに押し固める作業である。コーヒー粉を平らにしないと、エスプレッソは不完全な抽出になってしまうので、エスプレッソを均一に抽出するため「水平なタンピング」は大切なことである。
- 単品焙煎(たんぴんばいせん)
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一種類の豆だけを使い、単独の焙煎をする焙煎方法である。それぞれの豆に適した焙煎度や時間で煎るので、豆の持ち味が十分に引き出せる。ブレンドコーヒーを作る時、単品焙煎をした豆を混ぜ合わせてブレンドするので「アフターミックス」とも呼ぶ。
- 中煎り(ちゅういり)
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3階段の焙煎度合いの中間の焙煎方である。香りとコーヒーの苦味が出始め、まろやかな酸味のバランスがとれた味わいの特徴である。中煎りの豆は栗色に近く、浅煎りより濃くなっている。8階段の焙煎度合いなら「ミディアムロースト」、「ハイロースト」と「シティロースト」に当たる。
- 中挽き(ちゅうびき)
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コーヒー豆の挽き方の一つ。粒の大きさは大体グラニュー糖とザラメの中間程度である。「サイフォン」、「ネルドリップ」とハリオの「カフェオール ドリッパー」に適している挽き方。
- 中細引き(ちゅうほそびき)
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コーヒー豆の挽き方の一つで、粒の大きさは大体グラニュー糖の程度である。一般の家庭でよく使われている「ペーパードリッパー」や「コーヒーメーカー」に向いている挽き方。ハリオの「HARIO V60」シリーズもこの挽き目のコーヒー粉を使ってコーヒーの抽出がおすすめする。
- 潰れ豆(つぶれまめ)
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コーヒー欠点豆の一つ。乾燥時に潰れてしまった豆である。焙煎ムラになるので取り除く。
- ティピカ
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アラビカ種の一種で、ブルボンと並ぶ二大種であり、アラピカ種の起源の最も古い品種。上品な酸味、優れた甘味と良い香りが味わいの特徴である。病害虫に弱いので生産量が低いが、愛好者に求められているので、現在は高級品としての栽培が増えている。
- デザイン・カプチーノ
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バリスタにより、カプチーノの泡の表面に文字やイラストをするカプチーノである。「ラテ・アート」と違い、「デザイン・カプチーノ」はココアの粉や楊枝で絵を描く。
- デミタス
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エスプレッソを飲む時に使われる小さなカップ。フランス語の「デミタス」は「小さいカップ」という意味。デミタスカップの容量は約80mlで、通常のコーヒーカップの半分である。
- 透過式(とうかしき)
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コーヒーの淹れ方の一種で、コーヒー粉にお湯を透過させて抽出する方法である。お湯の量や注ぎスピードも味に影響を与えるので、浸漬式より技術が多少必要である。「ペーパードリップ」と「ネルドリップ」は透過式の代表である。
- 等級(とうきゅう)
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「グレード」、「格付け」とも言う。コーヒー豆の格付けのことである。等級が高いほど、良質とされ、豆の価格は高くなる。豆の生産国によってグレーディング方法が異なるが、主に産地の標高、スクリーンサイズ(豆のサイズ)、豆の欠点数と豆の風味で決定されている。
- 糖類(とうるい)
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多糖を中心とする糖類では、コーヒーの生豆と焙煎豆の主成分である。焙煎するとカラメルになり、様々な味と香りを生み出す。またクロロゲン酸と共に褐色色素が生じるので、コーヒー豆の褐色を作り出す。しかし、コーヒー液を抽出後はタンパク質と同じでほとんど残っていない。
- ドライ・カプチーノ
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スチームドミルクより、フォームドミルクの割合が多いカプチーノ。
- ドライチェリー
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「ドライフルーツ」とも呼ぶ。アンウォッシュドで日光により乾燥された豆である。または、外皮がついたままで生豆に混入してしまった豆である。
- ドリッパー
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ドリップ法のために使用するコーヒー器具。コーヒー粉をフィルターに入れ、お湯で漉し抽出する。ハリオでは、世界でよく使われている「V60シリーズ」のドリッパーがある。
- ドリップ
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ペーパーフィルターやネルフィルターを用いて、コーヒー粉にお湯を注ぐ抽出方法である。
- ドリップコーヒー
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ペーパーフィルターやネルフィルターを使うドリップ式で抽出したコーヒーである。
- ドリップポット
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ドリップ式で抽出時に使うコーヒー器具。特に細い注ぎ口のあるタイプが多い(注ぎやすくするため)。ハリオでは「ドリップケトル」と呼ぶ。
- トルコ式コーヒー
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中近東での伝統的なコーヒーの飲み方。450年前のオスマン帝国から飲み始めすぐ帝国境内で広がった。極細挽きの深煎りのコーヒー豆を使い「イブリック」というコーヒー器具でコーヒーを煮出す。「ターキッシュコーヒー」とも呼ぶ。飲み終わった後に残った粉による「コーヒー占い」もある。
- トレーサビリティーコーヒー
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生産や流通履歴が追跡できるコーヒーである。生産から廃棄までの記録が確認できるので、安心してコーヒー豆を買うことができるメリットがある。「トレーサビリティー」とは「追跡可能性」の意味である。