知ってる?コーヒーファンから注目されている「コスタリカコーヒー」

最近は、家庭でも美味しいコーヒーが簡単に飲めるようになったことからスペシャリティーコーヒーに注目が集まっています。中でも、注目されているのが芳醇な香りと深い甘みが特徴の「コスタリカコーヒー」です。今回のコラムでは、中米でもいち早くコーヒー栽培を行ったコスタリカで作られているコーヒーについて解説します。

コスタリカコーヒー

コスタリカってどんな国?

コスタリカは、中央アメリカの南部に位置し、日本の北海道の半分程度の面積を有する国です。コスタリカは、中米の中でも珍しく安定的な政権が続き、バナナやコーヒーの輸出で経済状態も良好な「中米の楽園」と呼ばれています。

また、カリブ海に面し、中央に3,000m級の活火山を有しているので、国立公園や自然保護区が多くエコツーリズム発祥の国として知られています。そんなコスタリカは、中米で最も早くコーヒーの栽培を始めました。

コスタリカのコーヒー栽培は、地形的な理由で大きなプランテーションが発達しないことから、中小規模のコーヒー農園が多くあります。中小規模のコーヒー農園では、丁寧なコーヒー作りが行われ手間をかけて栽培し手摘みしていることでも有名です。

1933年に設立したCICAFE(国立コーヒー協会研究所)では、国全体のコーヒー生産者と自然環境を守る取り組みを行っています。

また、アラビカ種以外のコーヒー栽培を禁止し、コーヒー豆の品質維持と最高級の豆を輸出しています。

コスタリカは、大きな気温差や地形的なメリットなどを活かし、多くの国民が従事しているコーヒー産業と自然を守ることで経済的発展を遂げた国と言えるでしょう。

コスタリカコーヒーの特徴

森林地帯が40%を超えるコスタリカは、熱帯地域でありながら、標高の高い山が連なっている1,000m~1,700mの高地でコーヒー栽培を行っています。

コーヒーは、昼夜の温度差が大きいほど美味しい豆ができるとされており、実際にコスタリカのコーヒー豆は、気温17度から23度の間で栽培されています。豆のランクは、この温度差が生み出される標高の差によって格付けされています。

この格付けは、6つに分けられ、高地で栽培される豆ほどランクが高くなります。

コスタリカの最高級コーヒー豆は、SHQの標高1,200m以上の高地で栽培されたもので、次いで、GHQの標高1,000~1,200m、HBの標高800m~1,000mと続きMHB、HGA、MGAとなりますが、コスタリカのコーヒー豆の75%が標高1,000m~1,700mのところで栽培されています。

また、コーヒー栽培には、日照時間も大切になりますが、長い時間日に当たることが良いとは言えません。そのため、コスタリカでは、日陰を作る木をコーヒー豆の木の横に植えて自然な陰を作り、日の当たり過ぎや土壌の浸食を防いでいます。質の良い腐葉土を作ることでエコ的に優れたシステムを構築しコーヒー栽培を行っています。

火山の多いコスタリカは、火山灰によって豊富なミネラルと保水力に優れた土地でコーヒー豆を栽培しています。

また、独自の精製方法である「ハニープロセス」で豆を精製しています。このハニープロセスは、豆の外側の皮と果肉を取り除き、ミューシレージと呼ばれる粘着質を洗い落としてから乾燥させる従来の方法ではなく、ある程度ミューシレージを残したまま乾燥させることです。

この製法により、ミューシレージに含まれる糖分が豆の中に凝縮され、コスタリカコーヒーの代名詞でもあるフルーティーな味わいと深いコクを醸し出しています。

コスタリカでは、このミューシレージを残す割合を5つに分類し、全く除去しない豆を「ブラックハニー」、20%~25%除去した豆を「レッドハニー」と除去する割合によって名前が付けられています。

コスタリカコーヒーはどんな味?

国全体で支えて作り上げていくコスタリカのコーヒーは、雑味のないライトボディで爽やかな柑橘系の香りが特徴的です。また、小規模な農園で栽培されているので、農園によって味が変わるのも、コーヒー好きにはたまらないポイントです。

例えば、コーヒーの産地として有名なタラス地区にあるカンデリージャ農園で作られたコーヒーは、ハチミツやキャラメルのような甘いフレーバーとまろやかな飲み口で知られています。他にもサン・ホセ西部の山岳地帯で栽培されている限定農園のコーヒーは、苦みが少なく甘みとまろやかなコクが人気です。

また、アラビカ種のコーヒーにもトゥーラやカトゥーアイ、ビジャサルチなどの品種があり、タラス、トレスリオスなどの主要産地によって栽培されている品種と違い、それぞれ特徴的な味わいが楽しめます。

コスタリカコーヒーの美味しい入れ方

コスタリカコーヒーを美味しく飲むためには、バランスや香りを活かす入れ方が大切です。そのため、中煎りから深煎りにし、お湯の温度を85度~90度程度で丁寧に淹れるとハニープロセスならではのまろやかな甘みを楽しめます。

クリーンな味わいを楽しみたい時は、92度くらいの温度でペーパードリップにて入れるのがおすすめですが、コスタリカコーヒーならではのバランスを楽しみたいのであれば、フレンチプレスも良いでしょう。フレンチプレスの場合は、やや深煎りした豆を熱湯で抽出します。

コスタリカコーヒーを味わってみよう

コスタリカのコーヒー豆は、そのまま「コスタリカ」のブランドで輸入されることがほとんどですが、コーヒー豆専門店によっては、農園がわかる豆も販売されています。コスタリカコーヒーは、淹れ方によって風味が変わり、その時の気分に合った味が楽しめるコーヒーです。ぜひ、お気に入りの豆を探して美味しいコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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コーヒーステーション編集者
自分ではなかなか難しいコーヒー選びをサポートすること。コーヒー器具の開発、販売を手がける株式会社ハリオ商事自ら、コーヒーの淹れ方やコーヒー豆の選び方などを発信しています。

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