モデル、MC、イメージコンサルタントと、多方面で活躍する友理さん。2025年にはアパレルブランド「shemiu」のブランドディレクターにも就任し、活動の幅を拡げ続けています。「たくさんの人の期待に応えたいからこそ、一日の中で自分に還る時間が必要」と語る友理さん。そんな友理さんの珈琲時間についてお話を伺いました。

<Profile> Yuri Murasawa Instagram
埼玉県出身。早稲田大学卒業後、企業に勤めながらモデル活動を開始。
宝島社『sweet』公式読者モデル「sweet lovers」をはじめ広告モデルやファッションモデル業をしながらSNSの活動も精力的に行う。現在はパーソナルカラー診断・骨格診断・顔タイプ診断の専門知識を持つイメージコンサルタント、診断講師としても活動中。
アパレルブランド「shemiu」のブランドディレクターなど、モデルに留まらず活動の幅を広げている。
勇気を出したら、ご縁が自分を遠くに運んでくれた
ーー友理さんは、会社員として働く傍らで雑誌『sweet』の読者モデルから活動をスタートさせました。まずは、モデルを志したきっかけについて教えてください。
友理さん(以下、友理。敬称略):大学卒業後、一般企業に就職をしたのですが、当時はとにかく自分に自信がありませんでした。自分は本当に誰かのお役に立てているのか?自分にしかできないことってなんだろう?そんなことを考えている時に、雑誌『sweet』さんがモデルの募集をしていることを知りました。これが何か自分に自信が持てるきっかけになればと考え、勇気を出して応募してみることにしました。

ーーモデル業をきっかけに、MCやイメージコンサルタント、今年に入ってからアパレルのブランドディレクターにも就任するなど、活動の幅をどんどん切り拓いていますね。
友理:はじめは会社員と並行して時々モデルとして活動していたのですが、ありがたいことに雑誌やSNSを見てお声がけしてくださる方が増えてきました。たくさんのご縁を通して少しずつ自分に自信が持てるようになってきたので、今度は誰かが自信を持てるようなお手伝いがしたいと思い、この活動に絞りました。とにかくがむしゃらに続けているうちに、新しい挑戦をくださるご縁にも恵まれて。本当にうれしかったし、絶対に応えたい!と思って、どんなお話にもできる限り挑戦し続けて今に至ります。自分で切り拓いているというよりは、なにか、ご縁が自分を遠くに運んでくれている感覚です。

たくさんの期待に応えられる自分でありたい
ーーいずれも、たくさんの人の目に触れるお仕事だと思います。人前に立つうえで意識していることや、気を付けていることなどはありますか?
友理:一番意識していることは言葉遣いです。丁寧な言葉を選んで、できるだけポジティブに。言葉遣いは表情や立ち振る舞いにもあらわれるので、表面上だけ取り繕うのではなく、内面をしっかり磨いていきたいと思っています。ただ、あまり意識しすぎてしまうとかえってなにも言えなくなってしまうので、それよりもっと奥にある思考や行動にも丁寧に向き合うようにしています。
ーー多方面で活躍されている友理さんですが、憧れの存在や、目指している人などはいますか?
友理:日々たくさんの方とお会いする中で、その一人ひとりに素敵な部分はありますし、尊敬できる点は吸収するようにしていますが、「この人になりたい!」というのは持っていません。誰かを目標としてしまうと、どんなに頑張ってもその人にしかなれないというか。ありがたいことにたくさんのご縁に恵まれて、今の自分があります。もっとたくさんの人の期待に応えられるようになりたいし、もっとたくさんの人に恩返しができる自分でありたいと思っているので、あえて誰かを目標にしたり、活動の幅を絞ったりせずに、どんなことにも挑戦していきたいと思っています。肩書きにも縛られず、自分の可能性をもっと拡げていきたい。だから、よく「友理さんって、何屋さんなんですか?」って聞かれることがあります(笑)

ご縁に導かれているからこそ、自分に還る時間が必要
ーーここまですごく「ご縁」というキーワードが出てきていて、友理さんが人と人とのつながりをとても大切にされていることがよくわかります。そんな友理さんにとってコーヒーを楽しむ時間はどのような存在でしょうか?
友理:わたしにとってコーヒータイムはほっと一息つく時間というか、癒しの要素が大きいと思っています。家族もコーヒーが好きで、両親とテーブルを囲んでコーヒーを淹れるとふだんなかなか話せないようなこともゆっくり話すことができますし、なんなら会話がなくても一緒にコーヒーを飲む時間を過ごすだけですごく癒されるというか。コーヒーはそういう時間を過ごすためのきっかけになりますよね。
家族においしいコーヒーを淹れてあげたいと思って、少しずつ専門的なことも勉強しています。コーヒーの世界は奥が深いというか、すこし難しいと感じる時もあるのですが、コーヒースタンドに行ったときに店員さんから豆の選び方やおいしい淹れ方などを教えてもらっています。店員さんとコミュニケーションをとることで、そのお店がお気に入りの場所になるし、コーヒーの知識も身につく。人とつながる時間が、コーヒーをきっかけに豊かになると思います。いつかもっと上達できたら、お仕事を通して出会う方、診断イベントや、アパレルのPOPUPも開催して、お越しいただいたお客様にも飲んでいただきたいな。

反対に、一人でいる時間のコーヒーもわたしにとっては同じくらい大切なんです。普段SNSと触れ合って情報収集や周りの流行を追っている事が多い仕事なので、一息コーヒーを飲んでそういった情報から少し距離を置く時間を作るようにしています。企画などのアイデアが求められる場面でも、コーヒーを飲んでいる時にふっといい考えが浮かんできたりもします。だから、コーヒータイムは仕事の合間、絶対に必要な時間です!
ーーいい自分時間にはコーヒーが欠かせないということですね。
友理:考えてみると、一人でコーヒーを飲んでいる時は、いつも自分と対話をしているかもしれません。様々な仕事の活動を通してたくさんの人と出会いますが、お会いするごとにその方の期待に応えられる自分に変化しながら仕事をしているイメージです。1日の中にコーヒータイムを作ることで、あえて自分の内面に向き合って、「本当の自分はどんな目標に向かっているのか」「どんな自分になりたいのか」と、対話する時間、ありのままの自分に戻る時間を意識的に作るようにしています。ふと一人の時間に立ち返ったときにコーヒーが飲みたくなるのは、自分と対話がしたい時ってことなのかも。たくさんの人の期待に応えたいからこそ、一日の中で自分に還る時間が必要なんです。

日常に溶け込める存在になりたい
ーー最後になりますが、今後はどのような活動をしていきたいですか?
友理:うれしいことに声をほめていただける機会が増えてきたんです。だから、今後は声を活かしたお仕事にも挑戦していきたいと思っています。ラジオやポッドキャストが好きで、作業をしたり毎朝のストレッチをしたりする時に「ながら聴き」をしているのですが、映像やテキストのように目と耳を集中させていなくてもするっと頭に入ってくるので、生活に溶け込んできてくれる感覚があります。音声コンテンツの魅力はそこにあるんじゃないかと思いますね。
あとは、モデルやSNS活動から、今以上に様々な媒体にもマルチに露出を広げていきたいです。アパレルディレクターでもイメージコンサルタントでも、ファッションを通り越してその人のライフスタイル全体へ幸せな日常を提供出来るように、寄り添っていきたい。
誰かの生活に溶け込める存在になりたいんでしょうね。そう考えると、たくさんの人の日常に溶け込んでいるコーヒーって偉大ですね。コーヒーになりたいかも(笑)

インタビュー・執筆:三枝雄真
撮影:浅利 利奈
キービジュアルデザイン:川西令紗
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