この数年大きく売り上げを伸ばしているペットボトルコーヒー。
もう飲んでみた人も多いのではないでしょうか。
深煎りのエスプレッソが主流だったコーヒーが浅煎りのスペシャルティコーヒーへと変わってきたように、パッケージの雰囲気もコーヒーの味も軽やかなものも多くなっています。
人によってはその軽さに物足りなさを感じることもあるようですが、一度に飲みきる必要がなく休憩時間以外の好きなタイミングでリフレッシュを図れて助かる、という声も多いのだそうです。
かつて缶コーヒーは休憩時間での消費をターゲットにしてヒットしましたが、この軽い口当たりのペットボトルコーヒーは、パソコン作業が多いデスクワーク中のニーズに沿った商品であるがゆえにヒットしていると考えられます。
急激な成長を見せているペットボトルコーヒー市場。とても興味深いですね。
そこで今回は、現在大きく売り上げを伸ばしているペットボトルコーヒーに注目し、気になるラインアップや、そのブランドで使用しているコーヒー豆の産地を紹介します。
好みのブランドを見つける手掛かりにしてみてください。
クラフトボス
現在のペットボトルコーヒーの戦いにおいて先駆者と言えるのが、2017年サントリー食品インターナショナルから発売された「クラフトボス」です。
開発者自身がコーヒー豆の産地に行き選定したという、ブラジル最高ランクをはじめグアテマラSHBやエチオピアの厳選豆などこだわりのコーヒー5種を、焙煎度を変えてブレンドしているのだとか。
また、「多段階抽出エスプレッソ」という製法では、雑味を抑えた豊かなコクを引き出すことができるなど、200以上に渡る工程とBOSSブランドの職人の確かな技術に裏打ちされたコーヒーと言えるでしょう。
【ラインアップ】
・クラフトボス ブラック
・クラフトボス スペシャルティ微糖
・クラフトボス ラテ
・クラフトボス デカフェ
【発売元/コーヒーブランド】
サントリー食品インターナショナル/BOSS
【BOSSで使われているコーヒー豆】
BOSSブランドではブラジルやグアテマラなど中南米や、アフリカ産のコーヒー豆が使われていますが、特にグアテマラ全国コーヒー協会と緊密に連携しレインボーマウンテン豆の安定生産にも大きく貢献しています。
・グアテマラ産レインボーマウンテン
・マンデリンG1
・コロンビア(ウィラ地区)産スプレモ
・ブラジル産No.2
・エチオピア(シダモ地方)産
ジョージア ジャパン クラフトマン
40年以上に渡る長い人気を誇る「ジョージア」ブランドから発売されているのは、「ジョージア ジャパン クラフトマン」です。日本人の味覚に沿い進化を遂げてきた水出し抽出コーヒーと、独自の技術から生み出されるドリップ抽出コーヒーが絶妙なバランスでブレンドされています。
【ラインアップ】
・ジョージア ジャパン クラフトマン ブラック
・ジョージア ジャパン クラフトマン 微糖
・ジョージア ジャパン クラフトマン カフェラテ
・ジョージア ジャパン クラフトマン 砂糖不使用ラテ
【発売元/コーヒーブランド】
日本コカ・コーラ株式会社/ジョージア
【ジョージアで使われているコーヒー豆】
エメラルドマウンテンブレンドに代表されるジョージアブランドには、焙煎方法や配合のバランスが異なる数多くのコーヒードリンクがあります。
・コロンビア産エメラルドマウンテン
・ブラジル産最高等級豆
・グアテマラ産
タリーズコーヒー
タリーズコーヒーのバリスタが監修に携わり、豆・焙煎・抽出にこだわったコーヒーチェーンのクオリティを目指して作られています。モカで有名なエチオピア産のコーヒー豆やブラジル産コーヒー豆を使いながらも、酸味を抑えたすっきりした味わいに。
【ラインアップ】
・タリーズコーヒー スムース ブラック
・タリーズコーヒー スムース 甘くないラテ
・タリーズコーヒー スムース ラテ
【発売元/コーヒーブランド】
株式会社伊藤園/タリーズコーヒー
【タリーズコーヒーで使われているコーヒー豆】
タリーズでは、コーヒーベルトにある産地から選定された風味豊かな「アラビカ種」のコーヒー豆が日本国内のタリーズロースターによって焙煎されています。
・ブラジル産
・エチオピア産モカ
・タンザニア産キリマンジャロ
・コロンビア産
ダイドーブレンド クラフト
ほかのコーヒーブランドから2年~3年の後れを取って発売されたのがダイドーブレンドのクラフトシリーズ。
ワールドバリスタチャンピオンシップ第14代チャンピオンであるピート・リカータ氏が監修者としてこだわった味や、ダイドーブレンドが常にこだわる香料無添加という香りの条件をクリアし、満を持して発売されたとも言えるペットボトルコーヒーです。
【ラインアップ】
・ダイドーブレンド バリスタズクラフト ブラック
・ダイドーブレンド バリスタズクラフト ラテ
【発売元/コーヒーブランド】
ダイドードリンコ株式会社/ダイドーブレンド
【ダイドーブレンドで使われているコーヒー豆】
ダイドーブレンドは、もともとコロンビアやブラジルなど中南米を中心に厳選したコーヒー豆を浅煎り中心に焙煎し、独自のブレンドで配合していましたが、製品の広がりとともにコーヒー豆の種類も増えています。
・コロンビアやブラジル産高級豆
・タンザニア産
・エチオピア産モカ
ペットボトルコーヒーは新しい発見があるかも!?
外出先や移動先でも手軽に飲めるペットボトルはとても便利ですよね。
そして、じっくり腰を据えて飲む時のコーヒーと違い、喉が渇いた時や少しだけコーヒーが欲しい時には、すっきりとした軽めのコーヒーが飲みやすいため、そんな時には持ち運べるペットボトルコーヒーが適しているのかもしれません。
力強いコーヒーと軽やかなコーヒーをシチュエーションに合わせて飲み分けてみてはいかがでしょうか。ちょっと通な飲み方みたいで少しワクワクしますね。
ペットボトルコーヒーの出現で、また少しコーヒーの世界が広がるかもしれませんね。