HARIO株式会社(本社:東京都中央区)は、1921年の創業以来、耐熱ガラスを製造し、理化学製品やコーヒー・ティー関連アイテム、キッチン用品の企画・製造・販売を行っています。
東京神田須田町からスタート、深川、そして現在の茨城県古河市と、一貫して日本の自社工場で生産。かつては日本の耐熱ガラスメーカーは8社ありましたが、現在も日本の工場で生産しているのはHARIOだけとなりました。
マシンでの生産を行ないつつも、工場の手吹きガラスの技術の継承も大切にしており、現在80代のレジェンドと女性も含む若手チームで、マシンでは生産できないサイズや形状の理化学品の手吹き成形(ハンドブロー成形)を行なっています。
同時に、お客様の高い要望に応える高品質を維持する観点から、Made in Japanにこだわったモノ作りも続けています。
今回、モノづくりを見直したアイテムは「ジャンピングティーポット」。この製品は、日本で加工を行なうと、どうしても価格に影響が出てしまうことから、取っ手と注ぎ口の加工を海外で行なっていました。が、加工技術の伝承の観点や、近年、アジア諸国での人権費の上昇や為替の変動を考慮し、今一度古河工場で職人による、手加工生産をこの秋再検討しました。
「ジャンピングティーポット」は、1984年から販売しているロングセラーアイテムです。発売当初から長らくは「ティーポット ドナウ」の名前で発売。耐熱ガラスの手加工ならではの、ぽってりとした取っ手や注ぎ口のフォルム、また、オールガラスということから、長く愛されてきました。
ハンドブロー成形部門のレジェンド達にとっては、取っ手や注ぎ口の加工はお手の物。図面通りに寸法・形状を作り上げていきます。
今回は、技術継承の意味を込めて、20代30代を中心にした若手チームで加工成形にチャレンジしました。これからは、製品化できるまでの技術と、一日にできる加工数量を増やすことがチームメンバーに求められています。
日本で唯一の耐熱ガラス工場「HARIO 古河工場(茨城県古河市)」
1972年より環境に配慮した「煙突のない工場」で耐熱ガラスを製造。
理化学製品の手吹き成形(ハンドブロー成形)風景
右側は、この度国内での加工にチャレンジした「ジャンピングティーポット」。
ティーポットのボディの部分を、マシンで成形した後、取っ手と注ぎ口を、若手職人による制作をチェレンジ中。
(画像はプレスリリースより)
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