自宅でコーヒーを淹れてみたくてドリッパーやケトル、フィルターと全部揃えたけど毎回同じやり方になっちゃうし何かほかに方法はないかしら…!?
ハンドドリップ・コーヒーは初心者でも簡単に淹れたてのコーヒーが楽しめることが魅力の一つ。そんな気軽さがありながらも、実は工程に着目すると非常に奥深い世界が広がっているんです。
本稿では、脱ハンドドリップコーヒー初心者をテーマに、その方法を特別に3章に分けてお伝えしましょう。新しい方法を知りたいアナタや、お手持ちの器具が眠ってしまっているアナタ!まだまだできることはありますぞ!
第1章:自分のオリジナル・レシピを作ってみませんか?
今、手に持っている器具で新しい方法を試すのに一番手っ取り早いのがコーヒーのレシピを変えてみることです。コーヒーのレシピにはおおまかに4つの要素が味に影響します。
❶使用するコーヒー豆とお湯の割合
❷コーヒー豆の挽き目
❸完成までの時間
❹お湯の温度
いやいやいきなりそんなこと言われても何をまず変えればいいの!?ってなりますよね。初心者にオススメはまず1を変えてみること。
コーヒーの粉に対してどれだけお湯を注ぐのか?例えば1:15なのか1:18なのか?最近買ったコーヒー豆で一番美味しいと感じる割合を探すのも自宅でコーヒーを淹れる醍醐味の一つです。
そこが決まれば次に2を変えてみましょう、それによって完成までの時間が変わり、コーヒーが苦くなったり、薄くなったりするんですよ。コーヒー豆によってちょうどいい挽き目は違うので、豆に合わせて探って行きましょう。
そして3です。ここではお湯を何回に分けて注ぐのか?どうやって注ぐのか?それによってどんな違いがあるのか?回数と量によっても味は変わってきますので、淹れ方を大きく変えるのもアリです!
最後の4はお湯の温度です。コーヒー豆の焙煎度合いや、種類によって、温度の影響から抽出のされ方が変わります。どの温度で淹れると美味しくなるのか?検証してみるのも面白いですよ。
最近だと、動画配信サイトで自分のレシピを紹介してる方も多くなっていますし、たくさんの方法があります。実は、コーヒーのレシピって何通りもあるんですよ。コーヒー屋さんは、焙煎されたコーヒーのクオリティをチェックし、気が遠くなるような検証をしたりしてその豆にあった抽出の方法を考えています。
なので、お店によってコーヒーの淹れ方が違ったりすることが多いんですね。つまり淹れ方はもちろん、コーヒー豆によっても味が変わってくるということですが、具体的にどんな違いがあるのか?
それでは、近くのコーヒー屋さんに行ってコーヒー豆を選んでみましょう!
第2章:豆の違いは、味の違い
コーヒー豆選びにこだわってみることで、自宅で淹れるコーヒーの幅が格段に広がりますぞ。
はじめに抑えておきたいポイントとして以下が挙げられます。
❶焙煎の度合い 例 深煎り、中煎り、浅煎り
❷生産国 例 ブラジル、エチオピア、コロンビア
❸精製プロセス 例 ナチュラル、ウォッシュト
まずはこの3つの要素に着目すると、いつもと変わったコーヒーが楽しめますよ!
最初は、好みのコーヒーの方向性に合わせて焙煎度合いから選んでいきましょう。
ビター感や酸味が少なめのコーヒーであれば深煎り、酸味がはっきりしていて軽い飲み口が好きであれば浅煎りをオススメします。
次に生産国と精製プロセスですが、穀物や野菜、お酒などと同じように、生産される土壌や標高が違うだけで個性が楽しめるんです。
同じ生産国でも、エリアや精製方法が違うものを選ぶと、その味の違いには驚くものです。
「この前は、ブラジルを買ってみたから今度はエチオピアにしてみよう。」というふうに飲んだことがあるコーヒーのエリアを広げていくのもワクワクしますよね!
また、コーヒー豆を買う際にバリスタに相談してみるもの手の一つ。自宅で気軽に楽しめるものから、普段は手に入らない希少なコーヒー豆のことまで、スペシャリストはなんでも答えてくれますよ。
前章の通り、豆に合わせたオススメの淹れ方を教えてもらうのもいいですね。同じ器具でまったく違った方法ということもありますし、もしかしたら違うドリッパーを使っていることもあるんじゃないでしょうか?
新しいレシピもコーヒー豆も試してみたところで、次章はドリッパーについて話していきたいと思います。
第3章:ドリッパーによって何が変わるの?
ドリッパーって、いろんな形があって使われている素材も違いますよね?そこには理由がありまして…。
まず素材は、保温性や耐久性に大きく影響します。普段使っているドリッパーをプラスチック製から陶器に変えてみるだけでも、保温性の違いから味のブレにくさが変わる事があるんです。
美味しく淹れられるようになったら、毎回美味しいコーヒーを飲みたいですよね?ドリッパーの素材選びもハンドドリップが上達するきっかけの一つですぞ。
そして形ですが、穴の数や底の形によってお湯の流れが変わっていきます。
コーヒーが落ちるスピードがドリッパーによって違うと、抽出のされ方が変わりますので味にも影響してきます。
違うドリッパーを使用し、いつも通りの淹れ方で味比べをしてみるとわかりやすいのでぜひぜひ試してみてください! 形状が違う器具を使って、また新しい方法を試してみるのも醍醐味の一つ。こうなるとエンドレスですが、コーヒー豆やシチュエーションに合わせて器具を選ぶのも楽しいですよ!
最後に
脱ハンドドリップ初心者ということで、3章に分けて楽しみ方を提案しましたが、いかがだったでしょうか?
シンプルではありますが、少しだけ工程を掘り下げてみると色々とアレンジできるのがハンドドリップ・コーヒーの魅力です。それでは皆さま素敵なコーヒー・ライフをお過ごしください。