美味しいエスプレッソコーヒーの上に芸術的なアートが施されたラテアート。オシャレですよね。
ラテアートは、エスプレッソ抽出したホットコーヒーの表面に細かく泡立てたミルクを注ぎながら模様や絵を描きます。とても繊細で高度な技術ですね。
でも、実は、ラテアートは自宅でも簡単に作ることができます!
ラテアートって自宅でもできる?必要なものは?
ラテアート(Latteart)とは、牛乳を意味する「ラテ(Latte:イタリア語)」と芸術を意味する「アート(Art:英語)」を組み合わせた造語です。
エスプレッソ抽出したコーヒー(カフェラテ、カプチーノ、マキアート)の表面に、スチームミルク(蒸気で温めた牛乳の液体部分)、フォームミルク(蒸気で温めた牛乳の泡部分)でデザインを施します。
まずは、ラテアートの技法です。ラテアート技法は、主に「フリーポア」「エッチング」の2種類に分けられます。「エッチング」はラテアートに属さないとの考えもあり、一般的にラテアートは「フリーポア」を指します。
【ラテアート技法】
■フリーポア
一般的なラテアート。エスプレッソの上にミルクピッチャーでスチームミルクを注ぎながら絵柄を描きます。
■エッチング
ラテアートとみなさず、「デザインカプチーノ」と呼ばれる場合も少なくありません。
まずは、フリーポアと同様、エスプレッソの上にスチームミルク、フォームミルクを注ぎながらアートを作ります。その後、スプーン、ピック、カクテルピン、爪楊枝などを用いてミルク表面に細かいデザイン(顔のパーツ、模様など)を描いていきます。
次に、ラテアートに必要な素材・道具を紹介していきます。
基本的には、エスプレッソ抽出に必要な素材・道具と同じです。
【ラテアートの素材】
・コーヒー豆(深煎り、細挽き)
ラテアート、エスプレッソ向きのコーヒー豆は特にありません。お好みの産地のコーヒー豆でOK。
・牛乳(脂肪分3.5%以上の無調整牛乳)
脂肪分が少ないと泡立ちが悪く、低脂肪牛乳、豆乳はラテアートに不向きです。
【ラテアートに必要な道具】
・スチーマー機能付きエスプレッソマシン
・グラインダー/コーヒーミル
・ミルクピッチャー(金属製あるいは陶器製)
・マグカップ/コーヒーカップ
グラインダーあるいはコーヒーミルは、自宅でコーヒー豆を挽く場合に必要になります。コーヒーショップでコーヒー豆購入時にミルを頼む場合は不要です。その際は、エスプレッソ用の極細挽きでお願いしましょう。
ミルクピッチャーは、牛乳を温めて泡立てる、エスプレッソに注ぎながらアートを作る際に使用します。基本的に加熱して使用するため、耐熱素材(金属製あるいは陶器製)のものをおすすめします。樹脂製は熱に弱く、また、注ぎ口のないものはラテアートには不向きです。
なお、エスプレッソマシンがない場合は、フレンチプレス、ドリップにてエスプレッソコーヒーを淹れ、鍋などで温めた牛乳をミルクフォーマーで泡立てることもできます。最近では、100円ショップなどでもミルクフォーマーが販売されています。
コツを掴もう!ラテアートのハートやリーフの作り方
まずは、ラテアートの作り方手順です。
【ラテアートの作り方手順】
1、エスプレッソを淹れる
エスプレッソマシンの場合は極細挽き、フレンチプレスあるいはドリップの場合は中挽きです。
2、エスプレッソを抽出しながらスチームミルクを作る
牛乳をミルクピッチャーに入れ、スチーマーで温めながら牛乳を泡立てます。コツを掴むと上手に泡立てられますが、ポイントは「スチーマーの位置」「スチーマーの動かし方」です。スチーマーのノズル先端は牛乳表面から1cmくらいの位置、ミルクピッチャー内で牛乳を循環させながら撹拌し、泡立てます。
3、カップにミルクを注ぎながらアートを作る
ラテアートは、基本的にミルクピッチャーで円を描きながら、エスプレッソにミルクを馴染ませるように注ぎます。最後にミルクピッチャー先端で、エスプレッソの表面に泡を乗せるイメージです。
次に、基本のラテアートを紹介します。ラテアートの基本はハート型とリーフ型です。
【ハート型のラテアート】
ミルクピッチャーで丸い形(円)を描きながらカップに注ぎます。最後に、その中心をミルクピッチャーで切りながら注ぎ、完成!
【リーフ型のラテアート】
ミルクピッチャーの先端を左右に振りながらカップに注ぎ、リーフ(葉っぱ)の模様を作ります。最後は、ミルクピッチャー先端で中央を切りながら注ぎ、完成!
ハート型とリーフ型は、最もシンプルかつ簡単なデザインのラテアートです。まずは、基本のラテアートを練習しましょう。基本をマスターしたら、あとは応用の繰り返しです。
おうちカフェで自分をもてなしてみて
自宅で過ごす時間が長くなっている今だからこそ、ラテアートに挑戦してみませんか?
本格的な道具は必要ありません。練習は必要ですが、産地や焙煎度合い(浅煎り・中煎り・深煎り)にこだわった、お気に入りのコーヒー生豆を使って、自宅でラテアートを楽しみましょう。