こんにちは、岩田リョウコです。前回のコラムで、ランニングとコーヒーの相性がとってもいいことについてお話しましたが、マラソン大会のスタート前ギリギリに飲んだり、たくさん飲んだりすることはNGと書きました。というのも、トイレに行きたくなっちゃうからなんですよね。コーヒーは……実はおしっこよりも「うんこ」と密接な関係があるんです。みなさん、これはあまり人と話したことのないトピックかもしれないので、ここでオープンに語らいましょう。コーヒーとうんこの話、今日は真面目にしたいと思います。
1. コーヒーを飲むとおなかがグルグルしてトイレに行きたくなる?
コーヒーには大腸のある特定の部分……肛門を刺激するホルモンを体から出す働きがあるんだそうです。なのでコーヒーを飲むとうんこをしたくなっちゃうんです。でも科学者のみなさんでも、それがなぜかは未だわからないんだそうです。今のところはコーヒーが腸の収縮を起こし、便意を促すのは確か、ということだけわかっています。
2. それってカフェインの働き?
と思いますよね、でも違うんです。カフェインの入っていないカフェインレスやデカフェでも、コーヒーであればうんこがしたくなってしまうんです。コーヒーに含まれている他の成分であることは間違いなさそうですね。
3. どれくらいで、もよおしてくる?
コーヒーを飲んだ後、最速で4分。たった4分でトイレに行きたくなるという実験結果があります。みなさんはいかがですか?一杯飲み終わる前にはトイレに行きたくなっている人も多いのでは?
4. 「コーヒーとうんこ?なんの話かさっぱりわからない!」という方
当たり前のようにこのコーヒーとうんこの関係の話を受け入れている方もいれば、「コーヒーとうんこ?まったくわからない!」と思っている方もいると思います。実はコーヒーを飲んでうんこをしたくなっちゃうのは、人口のたった29%の人だけなんですって。コーヒーを飲んだ後にトイレに行くアナタ、実は希少種なんですよ。
5. 女性のみなさんはもっと……
男性に比べて女性はコーヒーを飲んだ後にうんこがしたくなる人が2倍も。不思議ですね。これもまだなんでなのかわからないそうです。
不思議ですよね。みなさんは29%側でしょうか。わたしにとってコーヒーを飲んだらトイレに行くというのは当たり前のことだったので、最初これについて調べた時、逆にコーヒーを飲んでも便意をもよおさない人がいることにびっくりしました。コーヒーとうんこの関係に影響を受けないみなさん、一緒にコーヒーを飲んでたら突如席を立ってトイレへ行く人を許してあげてくださいね。最速4分ですから……!
【岩田リョウコ氏プロフィール】
シアトル在住中の2012年にコーヒーの基本、トリビアなどをわかりやすくイラストで説明するコーヒーサイト「I Love Coffee」を立ち上げる。月間ページビュー150万のサイトに成長。2015年にはサイトが書籍化され、Amazonランキング全米1位のベストセラーに。世界5ヵ国で翻訳出版されている。著書に『週末フィンランド ちょっと疲れたら一番近いヨーロッパへ』(大和書房)、『エンジョイ!クラフトビール 人生最高の一杯を求めて』(KADOKAWA)、『コーヒーがないと生きていけない! 毎日がちょっとだけ変わる楽しみ方』(大和書房)、『HAVE A GOOD SAUNA! 休日ふらりとサウナ旅』(いろは出版)がある。
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