「フラペチーノ」と聞くと、スターバックスコーヒー(通称スタバ)が頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか。
スターバックスコーヒーには、ついつい虜にされてしまう魅力的なドリンクが多いのですが、その中でもフラペチーノは最たるものと言えるでしょう。
定番商品として通年販売されているものもあれば、季節限定や限定店舗でしか楽しめないレアなメニューも多く、新作が発売されるとなると、その度に新しい味を求めて瞬く間に長蛇の列ができるほどです。
今回は、スターバックスコーヒーの人気商品「フラペチーノ」の歴史や、自宅で作れる簡単レシピをご紹介します。
フラペチーノとは
スターバックスコーヒーの主力商品でもあるフラペチーノ。春には、日本人の心に触れるネーミングの「さくらふわり ベリー フラペチーノ」が季節限定で発売され、きれいな桜色をした関連グッズも注目を集めています。
コーヒーが入っていないメニューもあるため、コーヒーが苦手な人でもフラペチーノならおいしく飲めるという人もいるでしょう。
このように、コーヒー好きにもコーヒーを飲まない人にとっても、フラペチーノは大人気ですよね。これほど広く定着しているドリンクですが、そもそもフラペチーノとはどのようなものなのでしょう?
ご存じの方も多いでしょうが、フラペチーノはコーヒーや果汁をミルク・シロップ・氷とともにミキサーにかけたフローズンドリンクです。
シャリシャリとしながらもなめらかな食感とひんやりとした清涼感が特徴的ですね。
フラペチーノのフラペとはフランス語のフラッペ(かき氷)を指し、このフラッペという単語にカプチーノという単語を合わせて作り上げられた言葉(名前)がフラペチーノです。
今でこそ数多くのフレーバーがあるフラペチーノですが、始まりは『カプチーノかき氷』だったということですね。
フラペチーノはスターバックスコーヒーでしか飲めない!?
フラペチーノの名前の成り立ちはわかりましたが、普段何気なく飲んでいるフラペチーノ。実は、このフラペチーノというドリンクは2002年10月にスターバックスコーヒーにより商標登録されているのです。
暑い時期にはフラペチーノ同様に氷と飲み物をミキサーにかけたシェイクやフローズンドリンクがほかのカフェや飲食店で販売されますが、「フラペチーノ」と呼ぶことはできないということです。
このことも、フラペチーノと言えばスターバックスコーヒーと言える程にイメージを定着させている理由のひとつなのかもしれませんね。
フラペチーノ驚きの歴史
現在スターバックスコーヒーによって商標登録までされているフラペチーノ。しかしながら、祖国アメリカではもともとスターバックスコーヒーのオリジナル商品ではなかったのです。
実は、フラペチーノが生まれたのは、1990年代初めボストンにあった「ザ・コーヒーコネクション」というコーヒーチェーン。
オーナーのジョージ・ハウエル氏の元、当時の従業員であったアンドリュー・フランク氏によって開発されたそうです。
現在スターバックスで作られているフラペチーノとはレシピが異なるものだったのですが、販売後の評判は良く、ボストンを中心に大きな成功をおさめたこのフラペチーノという名は、ジョージ・ハウエル氏により商標登録されました。
そして1994年、事業拡大を図っていたスターバックスコーヒーは、フラペチーノの商標・製造及び販売にかかわる権利を手に入れるべく、この「ザ・コーヒーコネクション」を買収し、これ以降フラペチーノというドリンクはスターバックスコーヒーのものになったというわけです。
フラペチーノは自宅で作れる?
フラペチーノは人気のドリンクということはわかりますが、『フラペチーノは好きだけど毎日となるとお財布にちょっと厳しい』『スターバックスコーヒーが近くにないから、たまにしか行けない』という声もよく聞きます。
確かに、もっと気軽に飲めると嬉しいですよね。
お店と同じ材料やレシピが手に入るわけではないですが、工夫次第では自宅でもスターバックスコーヒー気分を味わえるフラペチーノ風フローズンドリンクを作ることは可能です。
ここでは2通りのレシピをご紹介しますので、参考にしてみてください。
スターバックスコーヒーのフラペチーノ同様に、ホイップクリームやソース・シロップなど自由にカスタムして、自分好みの味を探ってみましょう。
【コーヒーフラペチーノ風フローズン(2人分)】
材料:インスタントコーヒー 大さじ1.5,冷たい牛乳 150cc,ガムシロップ 30g,氷 カップ2
作り方:
(※氷を攪拌できるミキサーかどうか、事前に確認しておきましょう)
1.氷以外の材料をミキサーにかけてよく混ぜ合わせます。
2.氷を入れて、なめらかになるまでミキサーにかけます。
3.冷やしておいたグラスに注いで、好みのカスタムをしたら完成。
【コーヒーフラペチーノ風フローズン(2人分)】※ミキサーがない場合
材料:インスタントコーヒー 大さじ2,冷たい牛乳または豆乳 500cc,砂糖 大さじ4
用意するもの:厚手のポリ袋(またはジップロックなど大きいフリーザーバッグ)
作り方:
1.分量内の牛乳から30cc取り、インスタントコーヒーと一緒にポリ袋に入れたら、手でポリ袋を揉むようにしながらコーヒーを溶かします。
2.残りの牛乳と砂糖を入れて混ぜ合わせたら、ポリ袋の口を固く結びなるべく薄く平たい状態にして冷凍庫で凍らせます。
3.袋の口を閉じたまま、ポリ袋を手で揉みほぐしながら好みの柔らかさにします。
4.ポリ袋の端をはさみで切り、冷やしておいたグラスに絞り出すように注ぎます。
5.好みのカスタムをしたら完成。
自宅でも自分好みのカスタムを楽しもう!
フラペチーノが登録商標ということにも驚きでしたが、スターバックコーヒーによって初めて作られたドリンクではなかったということは、もっと知られていないのではないでしょうか。
これからまた暖かくなっていくと、アイスコーヒーもおいしいのですが、フラペチーノのクリーミィで冷たい飲み心地はまた違う魅力がありますよね。
自宅でも楽しめる方法が見つかりましたので、贅沢なトッピングや追加を楽しんでもよし、原点のシンプルな味を楽しむもよし、好みの味を追求してみてください。