独自性ある間伐材活用への挑戦
本プロジェクトの主要な柱の一つは、これまで流通しにくかった未利用の間伐材を積極的に活用することです。
林業の現場では、強度に問題がないにも関わらず、サイズが小さいために建築用材として利用されず廃棄される丸太が多く存在します。スターバックスは、これらの間伐材を店舗の建材や内装材として活用することを計画しており、新たな木材活用の流れを生み出すことを目指しています。
最初の取り組みとして、間伐材を使った建材の耐久試験が開始されました。みなかみの森では、スギ、コナラ、クリの3種類の樹種と2種類の木材防護剤を組み合わせた5通りのデッキを制作。自然環境下で最も耐久性の高い組み合わせを検証しています。
この試験では、通常の製材と比較して60%~70%であった廃棄率を30%~40%にまで削減することに成功しました。これは、製材と建設の連携によって実現した成果です。
パートナー(従業員)向け環境教育の実施
みなかみ町の森は、スターバックスのパートナー(従業員)が環境について学び、知識を深める場としても活用されます。
森の整備活動を体験することで、地球環境への理解を深める活動が予定されています。コーヒーは地球の恵みであり、気候変動による「コーヒーの2050年問題」に直面している現状において、パートナー一人ひとりが環境のために小さな一歩を踏み出すきっかけを提供します。
森の中でコーヒーを味わう「地球と話すサードプレイス体験」を通じて、環境意識の向上と、その気づきをお客様へ伝える新たなつながりが期待されています。
みなかみの森と店舗をつなぐ取り組み
コーヒーかすを活用したたい肥づくり
店舗で出るコーヒーかすと、森の自然素材を組み合わせたたい肥づくりの実験も行われます。

群馬県内のパートナーと利根実業高校の生徒が協力し、コーヒーかすと現地の土、落ち葉、竹チップの3通りの組み合わせで「バイオネスト」を作成しました。これは、植物発生材の処理費用を抑え、資源として活用するサステナブルな取り組みです。たい肥としての効果が認められれば、群馬県内のドライブスルー店舗の植栽に利用される予定です。
山どり苗の保育園制度
もう一つの取り組みとして、「山どり苗の保育園制度」が開始されます。

これは、森の稚樹(若い樹木)を動物の食害から守るため、群馬県内17店舗のドライブスルー店舗の敷地内で約3年間育成し、その後森へ戻すというものです。この制度を通じて、森に行ったことがないお客様にも、店舗で木に触れる機会を提供し、森を身近に感じてもらうことを目指します。日本自然保護協会の協力のもと、コナラやヤマザクラなど約20樹種の稚樹が育成される予定です。
プロジェクトの意義と今後の展望
「森のスターバックス プロジェクト」は、間伐材や未利用材の活用を通じて豊かな森林を育むだけでなく、スターバックスが創業以来大切にしてきた「人と人とのつながり」、「人と地球とのつながり」を育む新しい試みです。
みなかみ町、スターバックス、そしてお客様が一体となり、持続可能な未来への第一歩を踏み出します。本プロジェクトの進捗は、スターバックスのオウンドメディアで随時公開される予定です。



