コーヒーをよりおいしく味わうための専用グラス、HARIO「Tasting Glass」って?

A snifter glass with dark stout on a wooden round table against a plain white wall
Two snifter glasses of dark beer on a wooden table against a white wall side by side

家事に仕事にと慌ただしい日々の中で、ほっとひと息つきたいときや、もうひとがんばりしたいとき。コーヒーは日常のさまざまな場面で気持ちを切り替えてくれる、暮らしに欠かせない飲み物です。

豆の種類や焙煎、淹れ方によってさまざまな表情を見せてくれるコーヒーですが、せっかくなら、その一杯をよりおいしく、じっくり味わいたいですよね。

そこで今回は、いつものコーヒーを少し違った角度から楽しめる、HARIOの「Tasting Glass」を紹介します。

Two empty whiskey snifter glasses resting on a wooden table against a pale wall

今年7月、老舗耐熱ガラスメーカーHARIOからEC限定で発売された「Tasting Glass」(各2750円)は、その名の通りコーヒーをテイスティングするために考案されたグラスです。

普段コーヒーを飲むとき、豆の種類や淹れ方にはこだわっていても、器の形まで意識することはあまりないのではないでしょうか。けれど実は、グラスの形状によって香りの立ち方や口当たりが変わり、コーヒーの印象は変化していきます。

コーヒーショップで、豆の個性に合わせてカップやグラスを使い分けることがあるのもそのため。器は単にコーヒーを入れるためのものではなく、一杯の香りや味わいをよりよく感じるための大切な要素なんです。

「Tasting Glass」は、コーヒーの個性を活かすため、2種類の形状をラインナップ。それぞれ異なる特徴を持ち、コーヒーの香りや味わいを引き立ててくれます。

Box labeled HARIO Tasting Glass Mocha next to a clear stemmed glass on a wooden table against a pale wall

Mocha(モカ)は、飲み口がやや狭く、グラスの中に香りをとどめやすいのが特徴。口に含むときにコーヒーが舌の奥へと運ばれ、香りと味わいがまとまって感じられます。深みのある味わいや、果実やチョコレートを思わせる甘い風味を持つコーヒーとも好相性です。

Box labeled'Tasting Glass Gesha' beside a clear glass tasting goblet on a wooden table surface.

Gesha(ゲイシャ)はMochaとは対照的に、飲み口が広いタイプ。立ち上った香りがグラスの外へふわっと広がり、口に含んだときには香りが鼻の奥まで抜けていきます。フローラルな香りや、軽やかで繊細な酸味を持つコーヒーなど、その華やかな個性を楽しみたい一杯に向いています。

せっかくなら、2つ揃えてコーヒーの種類によって使い分けたいですよね。

では本当に、グラスを変えるだけでコーヒーの印象は変わるのでしょうか。
今回は、Mochaにはイエメン産の豆を、Geshaにはエチオピアのイルガチェフェ産の豆を用意し、それぞれのコーヒーを普段使っているマグカップと「Tasting Glass」で飲み比べてみました。

Speckled ceramic mug with coffee beside a tulip shaped glass of red wine on a white surface

まずはMochaから。

最初に感じたのは、香りの違いです。マグカップでは飲むときにふわっと香る程度だったのが、Mochaでは口を近づけた瞬間から、香りがまとまって感じられます。口に含むと、同じコーヒーなのに、味わいが少し濃くなったような印象。とはいえ、苦味やコクが強くなったわけではありません。香りと味わいがぎゅっとまとまり、舌の奥へすっと運ばれていくような感覚です。

イエメンのコーヒーらしい、チョコレートやドライフルーツを思わせる甘いニュアンスも見つけやすく、飲み込んだあとにも味わいが長く残りました。

Speckled gray ceramic mug filled with black coffee beside a stemmed glass of dark coffee on a white surface

続いてはGesha。

こちらも口を近づけた瞬間から、華やかな香りがふわっと立ち上がります。口に含むと、その香りが鼻の奥まで広がり、マグカップで飲んだときよりもフローラルな印象が際立ちました。味わいも軽やかで、柑橘を思わせるような酸味など、繊細なニュアンスも感じ取りやすくなっています。飲み終えたあとは、すっときれいに消えていくような後味です。

Mochaが香りや味わいをぎゅっとまとめ、凝縮したように感じられたのに対して、Geshaは香りがふわっと広がっていくような印象です。味そのものが変わったというより、マグカップで飲んでいたときにはひとまとまりに感じていたコーヒーの中に、香りや酸味、甘さなど、一つひとつの要素がよりはっきり浮かび上がってきたような感覚。これまで見落としていた豊かな味わいに、改めて気づかされるような体験でした。

A snifter glass with dark stout on a wooden round table against a plain white wall

同じ豆、同じ淹れ方でも、器を変えるだけで印象は変わるもの。

もちろん、コーヒーそのものが別の味になったわけではありませんが、香りの立ち方や口当たりが変わることで、これまで気づかなかった風味を見つけやすくなることがあります。

そう考えると、グラスはただコーヒーを入れるための器というより、その一杯が持っている味わいを引き出すための大切な道具なのかもしれません。

お気に入りの豆を選ぶように、コーヒーの個性に合わせてグラスを選んでみる。

いつもの一杯に少しだけ意識を向けることで、コーヒーの楽しみ方はまだまだ広がっていきそうです。


HARIO

Tasting Glass

コーヒーの香りと味わいをより豊かに愉しむために生まれた、
Tasting Glass 「Mocha(モカ)」「Gesha(ゲイシャ)」。

https://shop.hariocorp.co.jp/products/tag

TAG 320 MCTAG 360 GS

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https://coffee-station.jp/archives/author/hanako-yasaka

投稿者アバター
HANAKO YASAKA氏
1995年大分県生まれ。大学卒業後、出版社に入社。 WEBメディアや月刊誌の編集部に所属したのち、独立し渡仏。 現在日本とフランスの二拠点生活中。 旅やさんぽ、おかし、パン、カフェや雑貨について執筆する。

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