カフェ店員直伝!苦手だったブラックコーヒーが突然克服できた方法

ワタシがまだキラキラとしたティーンエイジャーだった頃、人より少しだけおマセさんだったワタシは喫茶店やカフェで優雅に過ごすオトナ達に漠然とした憧れを抱いていたものである。そして彼らの手には常にブラックコーヒー。そして時代背景もあり基本的にどのカフェや喫茶店もタバコを吸えたのだが、当時多くのオトナ達が右手にブラックコーヒー、左手にタバコ、それらの組み合わせを巧みに行き交わせ、思いのままにそれぞれの時間を楽しんでいた。時がたちワタシが名目上オトナのお仲間になった時には、それらの文化は影を潜め、ブラックコーヒーだけでなくメニューには様々な種類のコーヒーが記載されるようになっていた。時を同じくしてコーヒー店で働き始めたワタシは様々なコーヒーと出会い、ブラックコーヒーを愛飲するオトナになっていったのだ。今回はどのようにしてブラックコーヒーを飲めるようになっていったのか経験を交えてお伝えしよう。

1.まずコーヒーが飲める体質だった。

多くの人と同じように初めから好きだったわけではないが、コーヒーが飲める体質だったのが大きい。コーヒーのカフェインやコーヒーそのものはお酒やアレルギーと同じように体質によっては控えたほうがいいことがある。なのでまず大前提として、コーヒーを飲める人と飲めない体質の人がいるということを覚えていてほしい。


2.味に驚愕したあの頃

コーラと間違えて母のアイスコーヒーを飲んでしまった時にはその苦さに驚愕したし、浅煎りのコーヒーを飲んだ時にはその酸味の強烈さに顔を歪ませた。その頃のワタシは熱烈なコーヒーファンでもなかったので、ただ一言マズイ。そう思っていたのだった。そんな中でも砂糖が入っていたり、ミルクが入っているものは飲みやすかったし、なんとなく名前がオシャレということでカプチーノやカフェラテを飲んでいた。思えばこれがよかったのかもしれない。初めからブラックに挑むより、ワンクッションを置いて色々なドリンクを試す。味が苦手だったら砂糖やミルクを加えて飲みやすくしてしまえばいいのだ!あとは店員さんに素直にコーヒーが苦手と伝えることさえ出来ていれば!苦い思い出は少なかっただろうなァと思う。

3.ブラックコーヒーが美味しいと思うようになったきっかけ

コーヒー屋で働き始めたので、必然的にコーヒーを飲む機会が増えたのだが、味の違いなんてさっぱりわからなかった。ある程度説明を受けて、ヘェそんな味がするんだと周りで働いていた人には申し訳ないが、かなり他人事だった。

それでもほぼ毎日コーヒーを飲まなければいけないし、ついていかなければならないので、ひたすら情報を集めるようにした。そして、パナマ・ゲイシャというコーヒーに出会ったのだった。コーヒーといってもこのコーヒーはとびきり高い方のコーヒーだ。一杯1000円はするコーヒーは流石に躊躇したものだったが、この冒険が大成功だったのは間違いない。まったく飲んだことのないフルーツや花のような味がしたし、なによりこれに手を加えるのはもったいないと思ったのである。

コーヒーの苦さが苦手な人たちは、まずは飲むコーヒー豆の種類や焙煎度合いを浅めのものを飲むことで、自分にとって飲みやすいコーヒーに出会えるかもしれない。ワタシのようにちょっとした冒険に出ると未知との遭遇を果たせるかもしれないゾ。


4.それでも苦いコーヒーは苦手

こうして初めてブラックコーヒーへの苦手意識を払拭したのだったが、まだ苦いコーヒーは苦手だった。こんなに自分に合うコーヒーの選択肢があって、なぜ苦いコーヒーを飲まなければいけないのか?と疑問に思ったがそれはワタシがコーヒー屋だったからである。ある程度、「苦いコーヒーをおくれ。」という方がいらっしゃるのでワタシも得意にならなければいけなかった。そこで授かったのが、コーヒーには自然な甘さがあるという概念。特に苦手としていた深煎りのコーヒーでも美味しいコーヒーには自然な甘みがあるのだ、そして心地よい程度のビター感がある。


苦いコーヒーが苦手な人は文字通り苦いコーヒーを飲んでそう思ったと思う。正直その類のコーヒーを飲み続けたり、歳を重ねていくことで克服されていくのだ。ただ、個人的には深煎りのコーヒーでも美味しいものはブラックの状態でカラメルやチョコレートに似た甘さがあるコーヒーがあることも知っておいてほしい。


さいごに

美味しいコーヒーを飲もう。ブラックコーヒーを克服するためには、もちろん苦手な味のものを飲み続けるという手もある。人によっては単なるカフェイン摂取の方法かもしれないが、それでも楽しむことはできるのだ。もしあなたがブラックコーヒーを飲んでそれを飲まなくなったとしたら、それはあなたにとって美味しくないブラックコーヒーだったということだ。次は違うのものを試してみればいい。ワタシにもあったように好きになるきっかけは色々な場所に転がっているのだから。


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