マキアートとラテ・マキアートは何が違う?

マキアートとラテ・マキアートは何が違う?

「カフェラテ」「カフェオレ」「マキアート」「カプチーノ」といったコーヒーメニューは、すっかりお馴染みになりましたね。

でも、この違いは分かりますか?

違いは、牛乳の量です。

「ラテ(latte:イタリア語)」「レ(lait:フランス語)」は「牛乳」を意味し、「カフェラテ」「カフェオレ」は、どちらも牛乳を加えたコーヒー。

「カフェラテ」は、深煎りのコーヒー豆をエスプレッソ抽出してフォームドミルク(蒸気で温めた牛乳の泡部分)あるいはスチームドミルク(蒸気で温めた牛乳の液体部分)を加えたもの。割合は「エスプレッソ2:フォームドミルク8」、フォームドミルク量が多く、エスプレッソ独特の強い苦味と牛乳の甘味が楽しめます。

一方、「カフェオレ」は、浅煎りのコーヒー豆をドリップしてスチームドミルクを注いだもの。牛乳はお好みの量で変えられますが、「ドリップコーヒー5:スチームドミルク(フォームドミルク)5」の割合が多く、苦味が弱い、まろやかな味わいが特徴です。

今回は、「マキアート」「ラテ・マキアート」の違い、作り方のポイントについて紹介していきます。

「マキアート」と「ラテ・マキアート」とは

「マキアート(macchiato)」はイタリア語で「染みのついた」という意味をもち、エスプレッソコーヒーに注いだミルクの跡が白い染みのように見えることに由来します。

「カフェ・マキアート」「エスプレッソ・マキアート」とも呼ばれ、エスプレッソ抽出したコーヒーに少量のフォームドミルクを浮かべます。

エスプレッソの本場イタリア。イタリアでは一般的な飲み物です。イタリアの「マキアート」は、基本的に「エスプレッソ3:フォームドミルク1」の割合です。

フォームドミルクは少量となり、エスプレッソコーヒーに重点が置かれます。エスプレッソ要素は強く、独自の苦味も際立ちます。エスプレッソと同様、デミタスカップで提供されます。

なお、アメリカでは、エスプレッソコーヒーとフォームドミルクがほぼ同じ割合で作られることもあります。

一方、「ラテ・マキアート」は、スチームミルクとフォームドミルクの上に少量のエスプレッソコーヒーを注いだもの。「マキアート」とは逆に、フォームドミルクに重点が置かれます。エスプレッソ要素は弱く、エスプレッソ独自の苦味はあまり感じられません。

【コーヒーと牛乳の比率】

■深煎り豆/エスプレッソコーヒー
・カフェラテ(フォームドミルク1cm未満)
エスプレッソ2:スチームドミルク8

・カプチーノ(フォームドミルク1cm以上)
エスプレッソ3:フォームドミルク7

・マキアート(エスプレッソに重点)
エスプレッソ3:フォームドミルク1

・ラテ・マキアート(フォームドミルクに重点)
エスプレッソ少量:フォームドミルク多量

【浅煎りの豆/ドリップコーヒー】
・カフェオレ
ドリップコーヒー5:スチームドミルク5

「カフェラテ」「カプチーノ」は、あまり見た目が変わりません。違いはフォームドミルク量です。「カフェラテ」はカップ縁1cm未満、「カプチーノ」ではカップ縁1cm以上となります。「カプチーノ」は「カフェラテ」と比べてフォームドミルクが多く、エスプレッソの味わいが強いです。

基本はエスプレッソ

「マキアート」「ラテ・マキアート」を作るうえでの基本は、「エスプレッソ」と「フォームドミルク」です。

【「マキアート」の作り方手順】

1、エスプレッソを抽出する
スチーマー機能付きエスプレッソマシン、直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)を使ってエスプレッソを淹れます。エスプレッソ向きの豆は、深煎り・細挽き。おすすめの種類・産地は特になく、お好みのコーヒー豆で構いません。

また、エスプレッソマシンがない場合、深煎り・中挽きのコーヒー豆をフレンチプレス、ドリップにてエスプレッソ抽出できます。

ここで重要なポイントは、「クレマ(エスプレッソ表面に浮かぶ泡)」の存在。クレマがあるとフォームドミルクを綺麗にのせることができます。

2、フォームドミルクを作る
エスプレッソマシン付属のスチーマーでフォームドミルクを作ります。よく冷えた牛乳を温度が低いうちに一気に空気を含ませ撹拌します。ポイントは「スチーマーの位置」「スチーマーの動かし方」です。牛乳表面から1cmくらいの位置にて、スチーマーのノズル先端で牛乳を循環させながら撹拌して泡立てます。

ミルクフォーマーの場合、全自動タイプでは、撹拌機能と加温機能を兼ね備えたものが多く、ボタン一つでフォームドミルクが作れます。

一方、手動タイプのミルクフォーマー、ハンディタイプのミルクフォーマーでは、電子レンジ、鍋などで温めた牛乳を撹拌しながら泡立てます。ミニ泡立て器で泡立てる場合も、あらかじめ牛乳を温めましょう。

3、フォームドミルクを注ぐ
デミタスカップにエスプレッソを注ぎ、「クレマ」にのせるように少量のフォームドミルクを浮かべます。割合は「エスプレッソ3(30ml):フォームドミルク1(10ml)」を目安に。

「ラテ・マキアート」の作り方は、「マキアート」の逆になります。フォームドミルクを作り、その上に少量のエスプレッソコーヒーを加えます。

ところで、例えば「キャラメルマキアート」「モカマキアート」「キャラメルカプチーノ」など、「カフェラテ」「カフェオレ」「マキアート」「カプチーノ」は甘いコーヒーのイメージが強いかもしれません。

しかしながら、これらは、コーヒー(エスプレッソコーヒー、ドリップコーヒー)と牛乳(スチームドミルク、フォームドミルク)の組み合わせであり、本来、砂糖は入れません。アレンジとして、ホイップクリーム、キャラメルシロップ、チョコソースなどを足して楽しみます。

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