コーヒーライフをより楽しむ!マグ・グラスの選び方3選

コーヒーを飲む時に使用するマグやグラスによって、コーヒーの味わい方が変わることはご存知でしょうか。ここでは使用する器によって、コーヒーの口当たりや香りの立ち方、温度が異なる事に着眼し、器の選び方を紹介します。その日の気分やコーヒーを飲むシーン、コーヒー豆の種類によってマグ・グラスを選んで、より充実したコーヒーライフを送りましょう!

マグ

1.素材

マグ・グラスには色々な素材が使われています。ここでは陶器、磁器、ガラス、金属の4種類をご紹介します。

①陶器・・陶土と呼ばれる粘土を材料にして低温で焼いた器であたたかい雰囲気を持っています。口に触れた印象はザラザラしますが、コーヒーが冷めにくく温もりを感じます。

②磁器・・原材料は石。薄いものが多いが、陶土に比べると強度があります。保温性に欠けますが、高級感を感じさせます。口に触れる印象は滑らかです。

③ガラス・・保温性や強度はあまりありませんが、コーヒーの味への影響がありません。また、透明であるがゆえにアイスコーヒーは視覚的に涼しげで、層を楽しむ種類のコーヒーにも最適です。

④金属(ステンレス、チタンなど)・・持ち運びが軽く、キャンプなどのアウトドアに使えます。口に触れた印象は滑らかですが、金属臭を感じることもあります。また淹れたてのコーヒーに使用した場合は、飲み口を含めたカップ全体が大変熱くなる為、火傷に注意が必要です。

2.形状

形状も使うシーンによって大切な要素の1つとなります。ここでは3つのポイントを見ていきます。

ポイント①容量・・気軽に飲み終える事ができるコーヒーカップはソーサーとのセットで販売されていることが多く、容量は120-180ml。来客用にも使えて重宝します。仕事や読書のお供には、たっぷり飲む事ができるマグカップがおすすめです。容量は200-300ml。飲み口が狭いのでコーヒーが冷めにくく、長時間コーヒーを楽しむ事ができます。デザインも豊富でコレクションするのも楽しみの一つです。エスプレッソなど少量のコーヒーを楽しむ際に登場するデミタスカップもあります。容量は60-90mlで、エスプレッソの風味を一気に味わう事ができ、寝起きや酔い覚めの一杯に最適です。

ポイント②飲み口の厚さ・・薄い飲み口の器は口当たりが軽くなるため酸味やジューシーさを感じやすくなります。その為エチオピアなどの浅煎りのコーヒー豆がおすすめです。反対に、厚手の飲み口のものは口当たりが滑らかになる為スマトラなどの深煎りのコーヒーとの相性が良くなります。

ポイント③縁の形状・・人は舌先で甘み、舌の側面で酸味、舌の奥で苦みを感じやすいと言われています。カップの縁が広がっているものはコーヒーの香りを感じやすく、コーヒーが舌に広がる為酸味やキレを感じやすいです。カップの縁が真っ直ぐなものはコーヒーが舌の奥まで流れるため奥深いコクを感じやすくなります。

3.その他(色、デザイン)

その他の選び方として、色やデザインがあります。カップの内側が白色だとコーヒーとのコントラストがハッキリしている為視覚的に苦味を感じやすくなります。コーヒーの濃淡を識別するには最適ですが、コーヒーが苦手な方は避けた方がいいかも知れません。ピンク色のカップはその可愛い印象からミルクをたっぷり使ったラテに合いそうですし、黄色のカップを使うとコーヒーから元気が貰える印象です。

デザインは気に入ったものが1番です。大切な人からの頂きものであったり、旅の思い出の品であったりする場合にはその器を使うことで自然に笑顔になれます。

コーヒーの器を選ぶ1日

以上を踏まえた「コーヒーの器を選ぶ1日」を紹介します。こんな1日の過ごし方はいかがでしょうか。
朝・・朝の目覚めにはデミタスカップでエスプレッソを。スッキリした味わいで1日のエンジンスタートを後押ししてくれます。
仕事中・・コーヒーが冷めにくいお気に入りのマグカップを片手に置いて。集中力も高まります。
昼食後・・友人や同僚とコーヒーカップを使って団欒の時間を。ソーサー付きでお客様にも特別感を与えます。美味しいコーヒーで会話も弾みます。
夕食後・・浅煎りのコーヒーをお気に入りのマグカップで。読書などの趣味が捗ります。カフェインが気になる場合にはディカフェのコーヒーを用意すれば、睡眠の妨げにもなりません。

最後に

筆者が今コーヒーを飲む際に使用している器は沖縄県読谷村で作られたやちむんという飲み口に厚みのある陶器の焼き物が多いですが、使う度に沖縄独特の湿気の多い亜熱帯の空気感と共に楽しい旅の記憶までもが思い出され、幸せな気分になります。あまり堅苦しさを感じずに、基本的なポイントを抑えたら、あとは好きな質感、デザインで選ぶのもいいですね。実際のところ、コーヒーの生産国では竹の器で飲まれていたりします。

お気に入りのマグ・グラスを丁寧に選んで心静かに淹れたコーヒーを飲む時間は最高です。是非次回のコーヒータイムにはお伝えした3選を少しだけ意識してチョイスしてみて下さいね。

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